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「くぐひ」


俳句の部会「似歌会」



高橋(正)さん、佐藤さん、鈴木(英)さん、野口の4人で無駄話をしていたら、俳句の部会を立ち上げようということになりました。
開催日が第2火曜の午後なので「似歌会」と洒落てみました。
堅苦しいことは抜きにして楽しく俳句と遊ぶのが趣旨です。初心者、ゲスト大歓迎ですので、ふるってご参加ください。
覗き、冷やかしもOKです。



9月の活動

9月11日(火) 14:00~17:30  原町内会会館
参加10名 欠席投句2名 合計36句
兼題 「夜長」「裾」

トップ 7点句 虎山 「眼を病んで音の広がる夜長かな」
  右眼黄斑変性症の手術に失敗して視力を失い、読書が困難になりましたが、詩的な感覚が鋭くなって高得点を続
  けています。
次点 5点句 道楽 「長き夜や弦張り替へて音新たなり」
  ギターの弦を張り替えて秋の夜長を楽しんでいます。作者は「山を剥ぎ裾野を侵す北の秋」を代表句としま
  した。北海道を襲った震度7の地震に自然の脅威と被災された人達に痛恨の思いをこめられています。
「栗おこわふるさとの味おすそわけ」(風鈴坊)
  栗の実の皮をむくお料理は大変ですが、栗おこわは美味しく心のこもったおもてなしです。 
「終戦日海を渡れば開放日」(義雄)
  8月15日終戦記念日クルージングで韓国に上陸すればこの国の開放日。作者の驚きです。
「夜もふけてピアノと格闘爺夢中」(貞敏)
  ピアノを何回練習しても上達しない。ヘッドホンを付けてミスタッチを楽しんでいます。
「荒(すさ)み酌む酒に虫の音夜長し」(凸作)
  この気持ち分かるな!でもヤケ酒は身体に良くないですよ。
「秋の夜にひそかに楽しむ写真集」(楽呆)
  作者の気持ちと裏腹に、読者は人に見せられない写真だと独り歩きします。
「すず風に虫の音ひびく夜長かな」(松翁)
  静かに秋の夜はふけてゆきます。
「山裾に一筆の紅初紅葉」(茂麿)
  期待の新人・西脇成治さん。(一筆の紅)が素晴らしい。
「禅寺の瓦に署名秋の蝉」(嵯撫路)
  お寺の寄進の瓦に署名したすがすがしい気持ちが表現されています。
「人の世の荒野の筆に酔ふ夜長」(独活)
  井上荒野(あれの)の小説に時を忘れて読み耽っています。
「熟年の単身赴任夜長なり」(晴義)
  家族と離れての単身は辛いですね。

10月の兼題「鰯雲」「わざ」 10月9日(火)14時~ 原町内会会館 

◆9月代表句
熟年の単身赴任夜長なり 人の世の荒野の筆に酔ふ夜長 禅寺の瓦に署名秋の蝉 山裾に一筆の紅初紅葉 すず風に虫の音ひびく夜長かな 秋の夜ひそかに楽しむ写真集 すさ
荒み酌む酒に虫の音夜は長し                      じい
夜もふけてピアノと格闘爺夢中 終戦日海を渡れば開放日 山を剥ぎ裾野を侵す北の秋 栗おこわふるさとの味おすそわけ 眼を病んで音の広がる夜長かな












晴義 独活 嵯撫路 茂麿 松翁 楽呆 凸作 貞敏 義雄 道楽 風鈴坊 虎山

報告:貞敏

8月の活動

8月14日(火) 14:00~17:30  鵠南市民の家
参加8名 欠席投句5名 合計37句
兼題 「船」「星」

『野口昌久(まさひさ)一周忌句会』 
 野口昌久さんの命日8月24日を向日葵忌と命名したのは故・高橋正路さんでした。「数珠に代へロザリオ繰る天蓋花」(魯正)テンガイカはひまわりの別名です。洒脱な味のある俳句を残された野口さんを偲んで献杯。

「真鶴の大舟盛や秋の旅」(風鈴坊)
   真鶴へ野口さんと吟行した時の刺身の旨さ。探求クラブのハワイ旅行、野口さんと一緒に買ったアロハシャツ
   を着て来ました。
「亡き友や笑みて潜むか木下闇」(道楽)
   木下闇(こしたやみ)は木の枝が茂って日光が遮られたため樹木がほの暗いようす。この夏の季語を教えてく
   れたのは野口さんでした。野口さんの悪戯ぽい笑いが浮かびます。
「過ぎ去りし想い出浮かぶ友のかお」(松翁)
   野口さんの明るい声が聞えてきます。
「着物地をアロハに仕立てまさひさ忌」(嵯撫路)
   野口さんの紹介で福島で着物をアロハシャツに仕立た品を大震災の復興カンパに購入しました。その時の赤い
   生地に黒の格子が入ったアロハを着てきました。
「麦わらとアロハ姿のよく似合ひ」(遊歩爺)
   麦わら帽子とアロハシャツの野口さん、飲み屋でも句会でも主人公でした。
「八月や黙祷三度今年もまた」(道楽)
   三度(みたび)6日(広島原爆記念日)9日(長崎原爆記念日)15日(終戦記念日)辛かった学童疎開、悲惨
   な米軍機の機銃掃射を体験した作者の思いが込められています。
「長崎の鐘が弔う妻忌日」(河村英二)
   奥様の命日は8月9日。悲しくも、今は奥様とのお幸せな日々が伝わってきます。
「バスを待つ電柱一本夏日陰」(独活)
   トップの5点句。この夏の酷暑をさらり表現している秀句です。
「打ち水を避けゆく腰の軽さかな」(虎山)
   若い娘さんの軽やかな足取りうまく捉えています。色気のある句です。
「夏焼や沖行く船は親子船」(義雄)
   奥様とクルージング、今回はどこに行くのでしょうか。
「星あおぎ熱帯夜うろつくあほう鳥」(貞敏)
   この暑さにうろつく阿呆。じっくり句作すればよいのに。
「舟虫も愛おしきかな浜の恋」(凸作)
   小さな虫を愛でる作者の優しさが伝わってきます。
「笹飾り内緒の願い短冊に」(楽呆)
   幼い子が真剣に願い事を書いています。
「花火終え謙虚に光る星静か」(晴義)
   美しい花火が消えた瞬間の空。夜のしじまをうまく表現しています。                  

9月の兼題「夜長」「裾」 9月11日(火)14時~ 原町内会会館
 
◆8月代表句
長崎の鐘が弔ふ妻忌日 麦わらとアロハ姿のよく似合ひ 花火終え謙虚に光る星静か  バスを待つ電柱一本夏日陰  着物地をアロハに仕立てまさひさ忌 過ぎ去りし想い出浮かぶ友のかお  笹飾り内緒の願い短冊に 舟虫も愛おしきかな浜の恋 星あおぎ熱帯夜うろつくあほう鳥 夏焼や沖行く船は親子船  亡き友や笑みて潜むか木下闇  真鶴の大舟盛や秋の旅  打ち水を避けゆく腰の軽さかな 














英二 悠歩爺 晴義 独活 嵯撫路 松翁 楽呆 凸作 貞敏 義雄 道楽 風鈴坊 虎山

報告:貞敏

7月の活動

7月10日(火) 14:00~17:20
参加8名 欠席投句2名 合計30句
兼題 「まつり」「水」

 トップ5点句「触れ合ひし手の温もりや宵祭り」(虎山)
       若き日の思い出か、幻想か、色気が漂う一句。
 次点4点句「佞武多から熱き血潮を八十路かな」(義雄)
       奥様とクルージング。8月2日青森に上陸、佞武多(ねぶた)祭りを見学してウラジオストクに向う
       旅立つ前の思い。
 4点句「まつり太鼓この子もやがて母となる」(貞敏)
       この子の母も幼い頃母親に連れられて祭りに参加、伝統の継承は素晴らしい!

「八大龍王いい加減に願ひたし」(風鈴坊)
   雨や水を司る八大龍神様、西日本の大洪水も良い加減に納めてください。
「胡瓜摘み心満ちたり二、三本」(道楽)
   家庭菜園のきゅうりは大豊作。縁側で焼酎を飲みながらポリポリのバリバリ・・
「泥田祭り消えてふるさとひとつ消え」(恒有)
   泥田祭りでにぎわった村も過疎地になって消えてゆく悲哀が漂います。
「孫の笑み木蔭で湯浴み日向水」(凸作)
   ビニールのプールで水遊びする孫、爺の笑顔が浮かびます。
「夜明け前神輿のみそぎ浜降祭」(楽呆)
   寒川神社を出発した神輿が「どっこい、どっこい」の掛け声で茅ヶ崎の南湖の浜に入ります。勇壮な祭り描写
   です。
「梅雨出水災害救助自衛隊」(嵯撫路)
   自衛隊さんをはじめ消防、警察、役所、ボランティアの皆様に感謝。ありがとうございます。
「夏祭り幼馴染の顔揃う」(晴義)
   祭囃子の中で昔なじみの人に会うのは嬉しいですね。

 8月の兼題「星」「船」 8月14日(火)14時~ 鵠南市民の家

◆7月代表句
夏祭り幼馴染の顔揃う  梅雨出水災害救助自衛隊 夜明け前神輿のみそぎ浜降祭 孫の笑み木蔭で湯浴み日向水 まつり太鼓この子もやがて母とな 泥田祭り消えてふるさとひとつ消え 佞武多から熱き血潮を八十路かな 胡瓜摘み心満ちたり二、三本 八大龍王いい加減に願ひたし 触れ合ひし手の温りや宵祭り










晴義 嵯撫路 楽呆 凸作 貞敏 恒有 義雄 道楽 風鈴坊 虎山

報告:貞敏

6月の活動

6月12日(火) 14:00~17:20 参加10名 欠席投句2名 合計36句
兼題 「虹」「指」

 トップ8点句(過去最高得点)「早苗持つ指で近道教へられ」(虎山)佐々木部会長貫禄十分の句です。
 次点5点句「観音の指這い上がる羽蟻かな」(恒有)鋭い観察ですね。観音様は見てござる。

 「草ぬきはくすりゆびがコツ梅雨に入る」(風鈴坊)指を痛めませんか?
 「十薬の花仄仄と夕されば」(道楽)いろいろの薬効のある十薬(ドクダミ)の白い花が咲くお庭の佇まい。
 「夕虹や有明湾ゆくワンマンカー」(義雄)ゆっくりと時が流れる雄大な景色、明日は晴れるかも。
 「指しゃぶり笑うエクボに夏来る」(貞敏)幼子の顔は癒されます。
 「ひつじ雲幸せそうに虹に乗り」(凸作)梅雨の晴れ間の至福のひとときです。
 「幼子の指さす先にツバメの巣」(楽呆)楽呆さんを迎えこの会は一段とレベルアップします。 
 「ひな巣立ちギャラリー静か若葉かな」(松翁)新緑の森に新しい家族がふえました。
 「夏の昼木の実ポトリや法隆寺」(嵯撫路)「木の実ポトリ」は面白い表現です。
 「ジューンドロップ白髪を分ける指の先」(独活)
    ジューンドロップ(June drop)6月の頃、まだ若い果実が自然に落ちること(自然摘果)
 「窓に虹孫の手を取り庭に出る」(晴義)孫は可愛いですね。

7月の兼題「まつり」「水」 7月10日(火)14時~ 原町内会会館  

6月代表句
窓に虹孫の手を取り庭に出る                    しらが
ジューンドロップ白髪を分ける指の先 夏の昼木の実ポトリや法隆寺  ひな巣立ちギャラリー静か若葉かな 幼子の指さす先にツバメの巣 ひつじ雲幸せそうに虹に乗り 指しゃぶり笑うエクボに夏来る 観音の指這い上る羽蟻かな 夕虹や有明湾ゆくワンマンカー 十薬の花仄仄と夕されば 草ぬきはくすりゆびがコツ梅雨に入る 早苗持つ指で近道教へられ












晴義 独活 嵯撫路 松翁 楽呆 凸作 貞敏 恒有 義雄 道楽 風鈴坊 虎山

報告:貞敏

5月の活動

第74回 5月8日 原町内会会館 参加6人(ゲスト2人) 30句

 上着にジャンパーを羽織るほど寒い小雨のせいもあろうか、腰の具合がいま一つ調子の出ない人や、今や恒例となっている日本一周クルーズにいそしむ?人、娘さんの法事などで参加者は少ないが4人の投句者がいて30句の句会となった。
 参加者が少ないと選ばれる句も少なく、せっかくいい句ができても点数が少なく何とも味気ない…とは参加した全員の思いだろう。

 そんな中で3点句となった2句を紹介する。
●「山ひとつ脱皮せしごと青葉かな」(風鈴坊) 山笑う春から、山滴る初夏へまさに山がそっくり脱皮したような
 青葉への変容・・・景色を大きくとらえた雄大な句です。
●「姿見をつと振り返る更衣」(虎山) 明るく軽い装いになった気分は、微笑みながら「つと」姿見を振りかえさ
 せるのだろうか・・・見返り美人を連想しながら作句したつもりだが・・・本人は姿見に入りきれないのが残念。

次回は6月12日14時から原町内会会館。兼題は「虹」「指」

5月代表句
せせらぎと青葉の中の散歩道                みちのり
皺かさね長き道程藤の花 イルカ跳ね煙霧の江の島夏の暮れ 散歩道今日もあの子に会えるかな 生垣に白い衣や巳の脱皮  青葉薫る若き娘の胸ひらく パリ青葉モネ「睡蓮」にひたるかな 樹々の間に外つ国ことば春の寺 山ひとつ脱皮せしごと青葉かな 姿見をつと振り返る更衣 










晴義 独活 嵯撫路 松翁 凸作 貞敏 義雄 道楽 風鈴坊 虎山

報告:佐々木(虎山)

4月の活動

4月10日(火) 14:00~17:20 原町内会会館 参加9名 欠席投句2名 合計32句
兼題 「花」「友」

トップ4点句2名 (松翁)「花吹雪川面に浮かぶゆめのあと」土手に腰を下ろして見る桜は遠い過去の追憶か?
前回に引き続きトップ(独活)「柳絮とぶ吾(わ)はつり橋の半ばにて」白い綿毛のような柳の種子・柳絮(りゅうじょ)が風に乗って雪のように舞う光景を見事に表現しています。場所は相模川の支流・道志川です。

 「友と写る短足の吾花の下」(虎山)探求クラブの花見は花吹雪を愛で大いに盃を挙げました。
 「潮満ち来一時泊りの花筏」(風鈴坊)引地川を下った花筏が海の波押し戻される風景。優雅ですね。
 「草木みな挙りて芽吹く小さき庭」(道楽)春が来た。生きとし生けるものが挙(こぞ)りて土から出てきます。
                     春の喜びですね。
 「花冷えや満開延びる雨の音」(義雄)花に嵐で観桜を長く楽しめます。
 「哲学の道もそぞろに花見客」(恒有)京大教授で哲学者・西田幾太郎が思索をしながら歩いた道。今はなんとま
                   あ・・・。
 「糸桜清く美しく身をまかせ」(貞敏)糸桜(枝垂桜)のなんと艶やかな事でしょう。
 「温もりと夢振り撒きて花散りらん」(凸坊)桜花は何故か夢の世界に誘われます。
 「フルートの奏でるホール吊るし雛」(嵯撫路)フルート奏者のお母様が演奏会場にたくさんの吊るし雛を飾った
                       光景です。
 「花よりも出店を眺める子供たち」(晴義)子供も花より団子ですね。

5月の兼題「青葉」「皮」 5月8日(火)14時~ 原町内会会館
4月代表句
          でみせ
花よりも出店眺める子供たち          わ
柳絮とぶ吾はつり橋の半ばにて フルートの奏でるホール吊し雛 花吹雪川面に浮かぶゆめのあと 温もりと夢振り撒きて花散らん 糸桜清く美しく身をまかせ 哲学の道もそぞろに花見客 花冷えや満開延びる雨の音 草木みな挙りて芽吹く小さき庭 潮満ち来一時泊りの花筏  友と写る短足の吾花の下











晴義 独活 嵯撫路 松翁 凸坊 貞敏 恒有 義雄 道楽 風鈴坊 虎山


3月の活動

第72回 3月13日 原町内会会館 参加8人(内ゲスト2人)投句3人 計33句
 前日までの寒さとはうって変わり、温室のような室内に窓を開けての句会となった。天候不順のせいかレギュラーの句がいま一つ調子がでないようだ。
 そんな中、義雄氏とゲストの独活氏が3点句でトップを分け合った。
●行く春や老々介護の二人旅(義雄)  
 国内外のクルーズなど仲の良い二人旅の様子がうかがえます。
●カタクリの花咲く樹蔭旅の宿(独活) 
 可憐なカタクリの花を根こそぎ盗むという卑劣なニュースもありました・・・
次回は4月10日14時から原町内会会館。兼題は「花」「友・朋」

3月代表句
                       ごせ
梅香り亡き師はいずこ後世の旅                    こかげ
カタクリの花咲く樹陰旅の宿   や  ま
八ヶ岳の裾列車走る長閑なり あの雲も春の先ふれ香り立つ  引地にも想いあるかや旅の島                      あこ
旅支度春はあけぼの吾娘かなし  い
凍てる朝旅立つ音や孫受験 行く春や老々介護のふたり旅 啓蟄や土竜もくもく庭掘りぬ             ダンス
海鳥の中空円舞長閑なり 春八十路月日はまさに過客なり











晴義 独活 嵯撫路 松翁 凸坊 貞敏 恒有 義雄 道楽 風鈴坊 虎山


報告:貞敏

2月の活動

平成30年2月13日(火) 13:20~16:40
参加7名 欠席投句3名 合計30句
兼題 「春浅し」「星」

 当部会顧問・高橋正路(魯正)さんが1月26日胸部動脈瘤破裂で藤沢市民病院に入院、1月28日ご逝去されました。行年93歳

                   高橋魯正顧問を悼む
                                    佐々木虎山・『似歌会』部会長
 半歳の間に2人の似歌会主脳が旅立った。なかでも魯正師は似歌会を主導し、俳句の作法、俳句への向き合い方など言葉にせずとも、適切な添削や態度で句会を導いていただいた。
 師は俳句は久保田万太郎の弟子である父君の薫陶を受け、気品のある正統派でしたが、句会にあっては、披講(俳句の紹介)の終わりごろになると、酒が恋しくなるのか、いささか行儀が悪くなり閉会のあいさつも待たずに酒場へ直行されていた。そんな師の告別式は僧侶のお経など一切なく、町内会のお年寄りを中心に友人たちの思い出話で進められたが、やはり酒の話で終始し和やかな雰囲気。なかでも、本鵠沼はじめ藤沢の焼き鳥屋とか飲み屋の女将・親爺が3人も参列していたのは師の面目躍如というべきでしょうか。
 酒だけは師に劣らぬと自負しているが、遺していただいた句会を盛り立てていかなければと肝に銘じています。
 魯正師のご冥福をお祈りいたします。 合掌
        「時雨るるや酒と句の世を去り難く」 虎山

追悼の句
  風花や大往生に寄り添いて    (虎山) トップ3点句
  主(あるじ)逝く句会偲べり蕗の薹 (風鈴坊)
  魯正選なくてさびしや春立ちぬ  (風鈴坊)
  早春に師去りし空虚時過ぎる   (嵯撫路)
  巨星逝つ届く訃報はまぼろしか  (独活)
  寒星を仰いで偲ぶ昨日今日    (晴義)

そのほかの句
「雪おろしただ只悼む老夫の死」  (道楽) 大雪は大変ですね。雪の重みで木造の家は軋み、いたたまれないそ
                      うです。
「満天の冬の星空船の旅」     (義雄) 台湾航路の旅。雄大ですね。 トップ3点句
「どんと焼きはじける闇に流れ星」 (恒有) 子供の頃の懐かしい風景です。
「母と祖母(ばば)天神様詣で春浅し」(貞敏) 受験で頑張る子に親はただ鎌倉・荏柄天神に祈るのみ。
「花散らし飢えしのぐヒヨ春浅し」 (凸坊) ヒヨ(鵯)体長28㎝ヒーヨヒーヨとやかましい声て鳴くヒヨ。春
                      の息吹を感じます。

3月の兼題「のどか(長閑)」「旅」 3月13日(火)14時~ 原町内会会館

2月の代表句
花散らし飢えしのぐヒヨ春浅し 春浅し寒さ耐えつつ野良仕事 転寝に春まだ浅い陽の移り 黒い海冴える星春近し        ば ば
母と祖母天神様詣で春浅し どんと焼きはじける闇に流れ星 満天の冬の星空船の旅 雪おろしただ只悼む老夫の死 あるじ
主逝く句会偲べり蕗の薹 風花や大往生に寄り添ひて










凸坊 晴義 独活 嵯撫路 貞敏 恒有 義雄 道楽 風鈴坊 虎山

報告:虎山

2018年1月の活動

平成30年1月9日(火) 13:00~15:40
参加9名 欠席投句3名 合計36句
兼題 「初詣」「夢」

トップ4点句 1名 「凸坊」「狛犬もほろ酔い機嫌の初陽かな」
 凸坊のお父様と顧問の魯正とは俳句では旧知の仲、魯正先生の添削「狛犬もほろ酔ひ機嫌か初陽さす」は如何でし
 ょうか。

「初詣慎ましき願ひ柏手に」(魯正)新年の拝殿に手を合わせ、柏手の音が響き渡ります。
「温もりの手書きにこもる年賀状」(虎山)3点句 年賀状はパソコンの印字が主流、筆ペンより毛筆の賀状を頂く
 と嬉しいですね。
「弁財天橋のたもとの初詣」(風鈴坊)混雑する江の島の初詣。橋からの参拝ですますのは如何でしょうか。
「初詣夢でいいのだ宝くじ」(道楽)天才バカボン「これでいいのだ」面白いですね。
「南極の夢なるか賀状かく」(義雄)ご夫妻で南極の旅。秀句を期待しています。
「相模湾金鱗泳ぐ初日の出」(恒有)3点句。海に写す初陽の荘厳さを見事に表現しています。
「浜に下り夢かたりつつ初日待つ」(貞敏)暗い浜辺で話す「今年はどんな?」
「忌中明け静寂の森初詣」(嵯撫路)喪中から解放された安堵感です。
「寒の入り蕎麦打つ母の額に汗」(独活)蕎麦打ちは大変な労作業です。お母様の家族を思うお気持ちがひしひしと
 伝わってきます。
「古都静かゆっくりまわる除夜の鐘」(松翁)「ゆく年くる年」どんな思いが過ぎて行くのでしょうか。
「初詣人それぞれの願いごと」(晴義)「今年こそ」どんな願いでしょうか。

2月の兼題「春浅し」「星」 2月13日(火)14時~ 原町内会会館  

1月の代表句 
  兼題「初詣」「夢」
狛犬もほろ酔い機嫌の初陽かな      ひと
初詣人それぞれの願いごと 古都静かゆっくりまわる除夜の鐘 寒の入り蕎麦打つ母の額に汗 忌中明け静寂の森初詣  浜に下り夢かたりつつ初日待つ 相模湾金鱗泳ぐ初日の出  南極の旅夢なるか賀状かく 初詣夢でいいのだ宝くじ 弁財天橋のたもとの初詣 温もりの手書きにこもる年賀状      つま         カシワ
初詣慎しき願ひ柏手に












凸坊 晴義 松翁 独活 嵯撫路 貞敏 恒有 義雄 道楽 風鈴坊 虎山 魯正

12月の活動
平成29年12月12日(火) 14:00~17:05
参加10名 欠席投句2名 合計36句
兼題 「社寺」「寒」

トップ4点句 2名 「恒有」「貞敏」
「巡り来る老いの身に滲む寒椿」(恒有) 椿を擬人化して寒さを楽しんでますね。お元気! 
「もみぢ葉にみ仏宿る覚園寺」(貞敏) 覚園寺の入口の周りは台風で一部の葉が枯れていましたが、奥に入ると初
  冬の陽を浴びたもみぢが黄色く赤く輝いていました

「大寺の人気もあらぬ寒の暮」(魯正)鎌倉・建長寺の広い庭に寒さが忍び寄り時が流れます。
「子らを呼ぶ戸口の影や秋暮るる」(虎山)「○○ちゃんご飯だよ」母の声が聞こえてきます。
「雷神に風神も寄る大銀杏」(風鈴坊)時宗の総本山・遊行寺の大銀杏に風神雷神を絡めたところが面白いですね。
「冬空にあんなに高く剪定師」(道楽)初冬の青い空に梯子を掛けて働く庭師を生き生きと表現していますね。
「息白し社拝殿手を合わせ」(義雄)お社でのお願い事は何でしょう。白い息が流れます。
「金閣寺紅紅葉映し水揺らぐ」(嵯撫路)金閣寺はほとんどが外人観光客で日本人はご夫妻だけだったとか。
「白き足まばゆく揃い干し大根」(独活)女子学生の大根足、ラインダンスを連想させる句です。これからはおでん
  の大根、たくあんの漬物が美味しくなります。
「朝寒し捜索人の声を聞き」(松翁)藤沢北警察署の行方不明の放送。この寒空に尋ね人はどこにいるのか。
「朝焼けにひと際映ゆる寒の富士」(晴義)早朝の富士山の美しさに感動。
「寒さ拭く透けたガラスに友の背が」(凸坊)曇ったガラスの影、男?女?どちらでも良いではないですか。

忘年会は和食でビール、日本酒、ワイン、焼酎で最後は蕎麦で終わる。楽しい夜を過ごしました。
1月の兼題「初詣」「夢」 1月9日(火)14時~ 原町内会会館  

12月代表句 
  兼題「社寺」「寒」
寒さ拭く透けたガラスに友の背が               きは
朝焼けにひと際映ゆる寒の富士 朝寒し捜索人の声を聞き 白き足まばゆく揃い干し大根 金閣寺紅葉映し水揺らぐ                        かくおんじ
もみぢ葉にみ仏宿る覚園寺 巡り来る老いの身に浸む寒椿 息白し社拝殿手を合せ 冬空のあんなに高く剪定師 雷神に風神も寄る大銀杏 子らを呼ぶ戸口の影や秋暮るる           ひとけ
大寺の人気もあらぬ寒の暮











 
 
凸坊 晴義 松翁 独活 嵯撫路 貞敏 恒有 義雄 道楽 風鈴坊 虎山   魯正 

報告:貞敏

11月の活動

日時:平成29年11月14日(火)14:00~17:20 
会場:鵠南市民の家
参加9名 欠席投句3名 合計36句 兼題:「霜」「楽」

トップ4点句 1名 恒有
「霜やけの母は両手で茶を啜り」(恒有)母の手はいつも霜焼けで赤く膨れ、あかぎれで痛んでいました。茶碗の温
  みが心を休める一時でした。

「霜光る祭りもあらぬ世捨て墓」(魯正)新しく建てられても供養されていないお墓は何か寒々としています。
「ほつこりと楽焼馴染む温め酒」(虎山)ほっこりとした盃で嗜む酒は風流ですね。
「紙を折り独楽遊びせむ夜長かな」(風鈴坊)秋の夜長を折り紙の独楽で遊ぶ。どこからか虫の音が聞こえてくるよ
  うです。「遊びせむ」は面白い表現です。
「霜の夜楽器の音色定まらず」(道楽)弦楽器の弦は温度差に敏感で特に舞台の照明の下では調弦が難しいようで
  す。楽器はギターです。
「幾星霜苦楽を妻と年歩む」(義雄)いくとしつき奥様と頑張ってきて今日の幸せがあるのです。
「山茶花は白く優しく旅の友」(貞敏)常緑に咲くやさしい冬の花、ツバキと異なりばらばらと地面に散る花びらも
  美しい。
「立冬や有楽町のガード下」(嵯撫路)[投句]ガード下は飲み屋街、寒い日は熱燗がいいですね。
「畝を踏む音の凍(し)みいる麦の畑」(独活)霜柱で浮き上がった麦畑の畝(うね)を踏む音。懐かしいですね。
「明日はまたどこまで装う秋の山」(松翁)山の紅葉が日に日に移り変わる姿を上手に表現しています。
「朝日待つ霜の畑の野菜達」(晴義)[投句]霜で白く化粧した太根や小松菜の緑の葉が朝日で解けてゆく時の流れ
  が美しく読まれています。
「染む白は心の綾の今朝の霜」(凸坊)何年振りかの投句。嬉しいです。大歓迎。

12月の兼題「社寺」「寒」 12月12日(火)14時~原町内会館 18時~忘年会「相模屋」 

11月代表句 
  兼題:「霜」「楽」
染む白は心の綾の今朝の霜 朝日待つ霜の畑の野菜達 明日はまたどこまで装う秋の山            し
畝を踏む音の凍みいる麦の畑 立冬や有楽町のガード下 山茶花は白く優しく旅の友 霜やけの母は両手で茶を啜り 幾星霜苦楽を妻と年歩む 霜の夜楽器の音色定まらず 紙を折り独楽遊びせむ夜長かな ほつこりと楽焼馴染む温め酒 霜光る祭りもあらぬ世捨て墓












凸坊 晴義 松翁 独活 嵯撫路 貞敏 恒有 義雄 道楽 風鈴坊 虎山 魯正

報告:貞敏

10月の活動

日時:平成29年10月10日(火)14:00~16:40 
会場:原町内会会館 
参加 10名 欠席投句1名 合計32句 兼題:「運動会」「苦」

トップ5点句 2名 道楽、貞敏 
「見あぐれば風の手枕(たまくら)いわし雲」(道楽)秋の大空に広がるうろこ雲で昼寝かな。雄大ですね。
「秋刀魚喰ひ苦味なつかし父の顔」(貞敏)苦虫を嚙み潰したような恐い父の顔。今は優しい思い出です。

「秋深むホロ苦人生三楽章」(魯正)交響曲の終わりに近い三楽章。戦争も体験した厳しくも楽しい90年を回想。
「苦も幸も八十路の覚悟初紅葉」(虎山)80歳はまだ若い。人生は80から面白くなると言います。
「おはぎにはほろにが茶やと爺の言ふ」(風鈴坊)縁側で爺と婆がお茶をたしなむ光景か!おはぎは御萩もちで秋
   の彼岸に供える餅です。季語は秋になります。
「颱風の名残り海嘯(かいしょう)引地川」(義雄)海嘯:満潮の潮流の前面が垂直の壁となり、砕けながら上流に
   さかのぼる現象。潮津波ともいう。引地川の護岸をせり上る波は怪物が吠えて行くようです。
「秋刀魚より目刺が似合ふ鰥ゐて」(恒有)鰥(やもお):妻のいない男やもめ。秋刀魚と目刺の対比が面白いで
   すね。秋刀魚(秋)目刺(春)で季重なり。
「苦瓜や役目の日除け散りはじめ」(嵯撫路)季節の移り変わり、もう秋か。
「草の花子供(こ)達(ら)を励ます万国旗」(独活)草の花:秋咲く草の花。千草の花。♪庭の千草も虫の音も枯れ
   て・・・♪唱歌思い出します。
「かわせみの気配なくなり橋の上」(松翁)瑠璃色の翡翠が水中に飛び込んで魚をくわえたり、ヘリコプターが空
   中に停止しているようなホバリングは楽しいですね。翡翠は夏の季語。
「源平の名残あか・しろ運動会」(晴義)あか勝て、しろ勝てと応援した日々が懐かしいですね。

 俳句は17文字に季語を一つ入れることが原則です。無季の句は避けましょう。季語が二つ入ると季重ねになり主題が分かれるので、きらわれます。翡翠は夏の季語です。前の季語は避けて晩秋、初冬の季語を使いましょう。
句会に参加できない人は投句を歓迎します。
 11月の兼題「霜」「楽」11月14日(火)14時~ 注意:会場⇒鵠南市民の家

10月代表句
 兼題:「運動会」「苦」

源平の名残あか・しろ運動会 かわせみの気配なくなり橋の上          こ ら
草の花子達を励ます万国旗 苦瓜や役目の日除け散りはじめ 秋刀魚喰ひ苦味なつかし父の顔 秋刀魚より目刺の似合ふ鰥ゐて                 かいしょう
颱風の名残り海嘯引地川                  たまくら
見あぐれば風の手枕いわし雲 おはぎにはほろにが茶やと爺の言ふ 苦も幸も八十路の覚悟初紅葉 秋深むホロ苦人生三楽章











晴義 松翁 独活 嵯撫路 貞敏 恒有 義雄 道楽 風鈴坊 虎山 魯正

報告:貞敏

9月の活動

日時 平成29年9月12日(火)14:00~17:10 
会場 原町内会会館
参加 10名(内ゲスト2名?) 欠席投句1名 合計31句 兼題「すすき」「甘い」
 『似歌会』の創設メンバーの野口昌久・俳号「まさひさ」さんが平成29年8月24日午後6時ご自宅で逝去されました。享年78。ご自宅でカトリックの神父様が病気平癒の儀式「病者の塗油の秘跡」をされました。その後、野口さんは白ワインを注文され、愛娘ら6名の友人に囲まれてグラスを捧げて乾杯しました。約1時間後ご自宅のベッドで聖らかに天に召されました。洗礼名ヨハネ・パウロ野口昌久の「あっぱれな」大往生でした。
 8月18日メール「ご依頼のあったくぐひの原稿は用意していますのでご安心ください。」これが最後の通信になりました。野口昌久さんの遺稿と臨終に立ち会われた鈴木英紀(風鈴坊)さんの追悼文は10月1日発行の「くぐひ91号」掲載されますのでお読みください。『似歌会』では魯正さんのご提案で「まさひさ」さんの大好きな向日葵にちなんで忌日8月24日を「向日葵忌」としました。
 9月の兼題「すすき」「甘い」、トップ4点句4名虎山、風鈴坊、貞敏、遊歩爺。「投げ入れし壺ひきたてる尾花かな」(虎山)夏が過ぎて秋の喜びが出ています。「主(あるじ)逝く甘夏の実の青さかな」(風鈴坊)野口さんのお庭の甘夏は毎年たくさんの実をつけていました。主(あるじ)はウイスキーに漬け込んで楽しんでいました。「青さかな」の言葉が新鮮です。「召されても薄の原は恋の道」(貞敏)カトリック信者のまさひさんの句は時々ドキッとするような句から読者をフィクションの世界に誘導します。「旅立ちに向日葵の花寄り添ひし」(悠歩爺)向日葵の花がお好きだったのですね。ご自宅でカトリック式のお通夜はお線香の代わりに向日葵を献花に使われました。棺の中ではいつもの笑顔で探求クラブの青いジャンパーが掛けられていました。心からご冥福をお祈り申し上げます。合掌。

 「松ぼっくり警策のごと我が肩に」(魯正)円覚寺を散策した情景です。「夕空や手折り薄枯れもせず」(道楽)散歩で持ち帰った薄の元気な姿に感動。「霧雨や奇岩奇峯に甘んずる」(義雄)中国大陸の旅行記。「甘んずる」は面白い表現ですね。「亡き母の訛りなつかしずんだ餅」(恒有)仙台を中心とした郷土菓子ずんだ餅、厳しくも優しかったお母様が偲ばれます。「ずんだもづ」と発音されるとか。「修学院比叡山にも秋の色」(嵯撫路)京都旅行記。「秋の色」の表現がいいですね。「千石の武者駆け抜けるすすき原」(独活)「夏草や兵どもが夢の跡」芭蕉の句が連想されます。「ホラ生きろわずかに残る甘きゆめ」(松翁)八十歳まだまだ元気、夢みる爺や。
 佐々木虎山部会長代行が全員一致で部会長に推薦されました。ご指導よろしくお願いします。
 場所を移して野口さんを偲んで蕎麦処「相模屋」で献杯しました。出席者10名
 10月の兼題:「運動会」「苦い」 10月10日(火)14:00~ 原町内会会館

9月代表句
 兼題:「すすき」「甘い」
旅立ちに向日葵の花寄り添いし ホラ生きろわずかに残る甘きゆめ 千石の武者駆け抜けるすすき原 修学院比叡山にも秋の色 召されても薄の原は恋の道 亡き母の訛りなつかしずんだ餅 霧雨や奇岩奇峰に甘んずる 夕空や手折りし薄枯れもせず あるじ
主逝く甘夏の実の青さかな 投げ入れし壺ひきたてる尾花かな 松ぼっくり警策のごと我が肩に











悠歩爺 松翁 独活 嵯撫路 貞敏 恒有 義雄 道楽 風鈴坊 虎山 魯正

報告:(貞敏)

8月の活動

日時 平成29年8月8日(火)14:00~17:25
会場 鵠南市民の家
参加 9名(内ゲスト1名) 欠席投句2名 合計33句
兼題 「納涼」「つめ」

 トップ4点句 2名 風鈴坊、道楽。 
 「立秋の小さな決意に爪を切る」(風鈴坊)日々の小さな思い、行動を素直に表現しています。今年の立秋は8月7日です。鵠沼海岸の駅でコオロギの音を聞きました。厳しい残暑から忍び寄る秋を感じます。
 「爪弾けば星の流れや去りし人」(道楽)夕涼みに弾くギターから、亡くなった友人、同僚、別れたあの人などが星の流れのように思い出されるロマンチックな句です。
 「涅槃図に芙蓉一花侘びの寺」(魯正)鎌倉の檀家も無いようなお寺の本堂に美しい芙蓉が活けられていた。作者の驚きが表現されています。
 「バス停のベンチ眩しき秋旱(ひでり)」(虎山)残暑が残る初秋の淋しさが感じられます。
 「亡き母の里の花火は四尺玉」(義雄)郷里・長岡は世界最大の花火。今年も花火を見に行きます。
 「爪を噛む子供の癖や熱帯夜」(嵯撫路)蒸し暑い夜で眠れない子供を親が案じています。
 「辛口のおろし大根冷そうめん」(貞敏)この夏の発見はそうめんの薬味は大根おろしが一番です。
 「納涼のお化け屋敷を急ぎ出る」(晴義)子供の頃こんな事ありましたね。
 「月明り唐傘片手に盆踊り」(独活)郷里・岩国の盆踊り。栄区から出席された新人です。

72年前、大東亜戦争の名称が太平洋戦争に代わった終戦(敗戦)の句。「爪立し膝小僧や敗戦忌」「原爆忌SP盤に針おとす」(まさひさ)、「瓦礫より手をさし出せり原爆忌」(恒有)。 戦渦を体験した人、学童疎開した人、戦争を知らない人が混じった句会、それぞれに様々な思いがあります。戦争を句に表現するのは難しいですね。

 9月の兼題は「薄(すすき)」「甘い」9月12日(火)14時~ 原町内会会館

月明り唐傘片手に盆踊り 納涼のお化け屋敷を急ぎ出る 辛口のおろし大根冷そうめん 爪を噛む子供の癖や熱帯夜 背を丸め足の爪切る梅雨晴間 亡き母の里の花火は四尺玉 爪弾けば星の流れや去りし人 立秋の小さき決意に爪を切る                            ひでり
バス停のベンチ眩しき秋旱 原爆忌SP盤に針おとす 涅槃図に芙蓉一花や侘びの寺












独活 晴義 貞敏 嵯撫路 恒有 義雄 道楽 風鈴坊 虎山 まさひさ 魯正

報告:貞敏

7月の活動

日時 7月11日(火) 14:00~17:20
会場 原町内会会館
参加 8名 欠席投句 2名  合計 30句
兼題 「まつり」 「気」

 トップ5点句「棉菓子を落とし泣いていた夏祭」(虎山)誰でもが経験した子供の頃の情景を素直に読まれていることが評価されました。秀句ですね。
▶〔恒有〕の3点句2首「蓮咲きぬ十坪ほどの熱気かな」蓮の花と十坪と熱気を並べたところが面白いですね。「町工場モーター低く笛太鼓」夏祭か、祭の練習か、笛と太鼓が聞こえてきます。本人の心は参加したい、しかし仕事が終わらない、明日納品する製品を作っているのか、そんな事を連想させる秀句です。
▶〔風鈴坊〕の3点句「蟹穴や潮引く先の蜃気楼」毎朝の海岸を散歩しているので海の観察が鋭いですね。ある時桜貝が大量に発生したと30個ほど持ってきた事がありました。代表句「何気なく上陸したる海月かな」波に乗って砂浜に打ち上げられた海月(くらげ)のおどけている姿を自分に映して人生を楽しんでいます。
▶〔まさひさ〕3点句「祭りの娘腕あらわに太鼓打ち」若い娘が腕(かいな)の袖をまくり上げ汗びっしょりになって太鼓を打っている光景。若さ、気合、色気があって元気のでる句ですね。本人は通院のため欠席投句から代表句に押しましたが、翌日ご本人から「場の空気よめぬ男のアロハシャツ」を代表句にしてくれと要望がありました。

 8月の兼題「納涼」「つめ」です。「納涼」はすずみ、夕涼み、涼み台・・「つめ」は爪でも詰将棋の詰めでも可です。一人3句で参加、投句も歓迎します。8月は会場が代わって鵠南市民の家です。8月8日(火)14:00~    

緑濃き太古の息吹大賀蓮              とおね
祭り笛稽古の遠音きのふけふ 場の空気よめぬ男のアロハシャツ 気がかりやまだ実がつかず柚子の花 何気なく上陸したる海月かな 祭の子法被鉢巻肩車 棉菓子を落とし泣いてた夏祭 鳴き納め老し鶯旅立ちぬ 水を打ち友の訪れ待つ夕べ               やしろ
楠若葉霊気漂ふ社かな



















貞敏 道楽 まさひさ 嵯撫路 風鈴坊 晴義 虎山 恒有 魯正 義雄


報告:貞敏 

6月の活動

日時 6月13日(火) 14:00~16:30
会場 原町内会会館
参加 8名  欠席投句 2名  合計 30句
兼題 「雨蛙」 「肌」

 トップ4点句「天辺の棚田見渡す雨蛙」(恒有)田植えが終わった緑豊かな水田を見渡している雨蛙。おどけていて面白いですね。「鳥肌の記憶の先や夾竹桃」(風鈴坊)作者は海軍の火薬庫があった平塚で米軍の空襲を体験しています。70年以上前の怖さを真夏の炎天下に咲く赤い夾竹桃の花で表現している。秀句です。「日焼けした肌と白い歯部活の子」(義雄)孫娘が中学のテニス部で真っ黒になって練習している。爺爺が目を細めている姿が連想されます。
 『似歌会』の野口昌久新部会長が悪性リンパ腫で入院されました。5月23日のメール「遠雷やしにっぱぐれて三分粥」6月9日退院後のメール「桜桃忌はがき10円値上げして」6月例会代表句「雨蛙テナーバリトンときにバス」ヤングブラザーズの応援句です。この会から第2テナーに風鈴坊、バリトンに恒有、貞敏、バスに道楽が参加しています。句から癌を患っている暗さはありません。まさに俳句は病を克服する力を持っていますね。
7月の兼題「まつり」「気」です。秀作を期待しています。

天辺の棚田見渡す雨蛙 短か夜の夢の肢体は遠くなり 願わくは母に似た嫁雨蛙 雨蛙鳴き始めると雨ポツリ 紫陽花や木洩れ日そそぐ御霊社 日焼けした肌と白い歯部活の子 どくだみの濃き香満ちたり小さき庭 梅雨受けて素焼の蛙生きいきと 雨蛙テナーバリトンときにバス 鳥肌の記憶の先や夾竹桃



















恒有 魯正 貞敏 晴義 嵯撫路 義雄 道楽 虎山 まさひさ 風鈴坊

報告:米倉 貞敏 


5月の活動

日時 5月9日(火)  14:00~
場所 原町内会会館
参加者 8名(内ゲスト2名)欠席投句1名  合計27句

新部会長野口昌久さんが病気で入院。佐々木虎山さんがその間代行部会長となり事務局長米倉貞敏さんとの体制となりました。またゲスト参加となった前部会長高橋正路さんを最高顧問に全員一致で決定しました。
野口昌久さんが早期回復し再び元気な顔を見られるよう全員で祈願しました。

以下は各作者の代表句です。
兼題「夏来る 」「胃」

鴫立庵川のせせらぎ夏立ちぬ 胃も腸もありがたきかな初鰹 江の島へ一直線の夏の橋         そら
葉桜の宙の一画占めにけり 夏迎え胃の全摘の友笑顔 古手紙に花びらひとつ胃の痛み 急がなきゃ野菜植え付け夏が来る そっと酌む薄暑の街の昼下がり 湧く雲のみなぎる力夏ぞ来ぬ

















嵯撫路 貞敏 道楽 風鈴坊 義雄 恒有 晴義 魯正 虎山

人生経験の豊かな似歌会のメンバ―の作る俳句は一味違います。
「胃」というむずかしいに兼題になんなく挑戦しました。

来月の兼題は「雨蛙」「肌」できまり。どんな句が登場するか楽しみです 

報告:成瀬


4月の活動

日時 4月11日(火)14:00~ 
場所 原町内会会館
参加 8名(内ゲスト3名) 欠席投句1名 合計27句

 冬に戻ったかのような寒さに加え、本降りの雨のせいか欠席者が目立った。
 今回の特記事項は、部会創立以来丸5年間部会長を務められ句会発展に尽くされた高橋正路さんが、山口晴義さんとともに先月末突然クラブを退会されたことでした。幸いにもお二人は今後とも似歌会にはゲスト参加されるということです。
 新部会長には野口昌久さん、事務局長に米倉貞敏さんが就任しました。
 より楽しい句会になることが期待されます。皆様のご参加お待ちしています。

 以下は各作者の代表句です。
 兼題「花」「鼻」 

読経や庭に染み入る花の雨 車椅子押されて仰ぐ春爛漫 雲割れて眩しさ戻る菜花かな 杖ついてめぐる桜の多摩の園 新聞紙やぶるサヨリの鼻の先 鼻歌も出ていそいそと木の芽和 花の雨人と傘との上野かな 公園が暮れて賑わう花見酒 洲鼻通りコンビニふたつ花まつり

















嵯撫路 貞敏 虎山 義雄 まさひさ 濁郎 魯正 晴義 風鈴坊

◎ 「コンビニふたつ花まつり」取り合せの妙と調子の良さですか。
◎ 「雨の上野」なら花を見に行ったのやら傘を見に行ったのやら。
◎ 「鼻歌も出ていそいそと・・・」若妻の姿と思いきや・・・。
◎ 「新聞紙やぶる・・・」今月の最高点句。今は新聞紙はないね・・・とか時の人慎太郎の若き日を妄想する選者
  もいて盛り上がる。

5月の似歌会
日時:5月9日 14:00~
場所:原町内会会館 
兼題:「夏来る」 「胃」 

報告:佐々木 虎山


3月の活動

日時: 3月14日(火)14:30~18:00
会場 そば処「くま乃」
参加 9名
兼題 「花明かり」「嫌」

 久し振りの吟行を実施。少し冷たい風の吹く中、それぞれが江の島・片瀬地区を散策して作句しました。そして会場のそば処「くま乃」でお互いの句を褒めたり、ケチを付けたり和気藹々と楽しみました。
 今回は60回目の句会。この会もとうとう還暦を迎えました。記念にと吟行したわけです。
 平成24年5月の初句会から5年経ちました。その時の句集「創刊・第2号『似歌会』会報」には部会長高橋正路(俳号魯正)さんの「聖五月素敵な言葉大空へ」という希望に満ちた句が掲載されています。
 それ以来5年、会員たちは、大空に浮かぶ素敵な言葉を求め、胸の奥の思いを十七文字にまとめようともがいてきました。時には「季重ね」、時には「字余り・字足らず」をつい犯してしまい、また時には「松尾芭蕉?小林一茶?な~に俺の方が上手い」などと自惚れたりもしています。
 近頃はほとんどが電子辞書を手放せません。何か言葉が浮かんでもすぐに書けないという事態に陥っているのです。結構苦労もしているのです。しかし、文字は忘れても呆けてはいません。皆我ながら良い句が詠めたと最多得点を狙って句会に集まるのです。句会はこうして楽しく盛り上がります。
 日本語を話せる人なら誰でも宗匠になれるのです。

3月の代表句(順不同)
桜伐り虚しき空を仰ぎけり 水温む鉄橋渡る電車かな 春寒しゑのしま道に庚申塔 まだ早き花を訪ねて境川 断捨離や妻の好みし花衣 雛段に背負うことなきランドセル 花便りカモ列をなし川のぼる 花明かり浮かびくる人今宵また 住職のプラゴミ持って春愁ふ









道楽 義雄 風鈴坊 貞敏 虎山 恒有 嵯撫路 魯正 まさひさ


 次回4月例会
 日時:4月11日(火)午後2時~
 場所:原町内会会館
 兼題は「花」、「鼻」。

報告:磯川 道楽


2月の活動

日時 2月14日(火)14:00~17:00
会場 原町内会会館
参加 9名(内ゲスト1)+投句2名
兼題  「生」「節分」

 これが59回目の句会。平成24年4月発足以来、毎月欠かさずに集ったからね。
 参加者の熱心さもさることながら、お借りする市民の家や町内会館あってのこと、本当にありがたいことです。

代表句(順不同)

福は内豆拾ひける四畳半 外は闇豆撒く声も強くなり 生酔ひの影と歩むや朧月 節分やさちあれと呼ぶ処々の声 節分や味噌の仕込に樽洗う 節分の豆かりかりと囲炉裏酒 恋猫のうす汚れたる昼下がり 五つ摘み生の蕗味噌の小鉢かな いたづらに老いたるものよ年の豆 節分で親父は何時も鬼の役 街灯の光輪潤む春隣











貞敏 義雄 虎山 濁郎 嵯撫路 恒有 まさひさ 風鈴坊 道楽 晴義 魯正
投句 投句

■次回例会(第60回記念)
3月14日(火) 吟行(片瀬旧道筋,およびその近辺)
会場:そば処「くま乃」 集合14:30
兼題:「花明り」「嫌」 

報告:鈴木 風鈴坊


1月の活動

日時 2017年1月10日午後
場所 原町内会会館
参加 9名(内ゲスト1)+投句2
兼題  「七草」 「笑」

 年が明け毎日穏やかな日が続くなか「似歌会」新春句会が催された。正月らしい賑やかで明るい句が多かったが、なかでも貞敏さんの「この妻は今年も妻だ初笑ひ」がトップ。
 女房持ちの皆さん、いかがでせうか。すべてを笑ひ飛ばす潔さが受けたんだと思ひます。作者の奥さんはパソコンやらないので、この傑作は見ないだらうとのことですが・・・。

2 月兼題:「節分」「生」

各作者代表句
初まうで弁天様に逢ひたくて ふる里のしづけき夜の雪女郎 初笑い寿命のびたる寄場かな この妻は今年も妻だ初笑ひ 福笑ひ夜店で買ふて孫夢中 猫舌や吹いて笑ひて七日粥 七草の老婆ひとりの土鍋かな 家々ののき間に写る冬の月 新家族子犬のしぐさ初笑い 父母のゐて腹かかへたり福笑い 七草の揃はぬ粥も鰥夫かな













まさひさ 虎山 義雄 貞敏 嵯撫路 道楽 恒有 松翁 晴義 風鈴坊 魯正
 投句 投句

解説
 ◆「鰥夫」「やもを」男やもめのこと。もともと漢字字典にはあるが、永六輔が奥さんを亡くして本を出したと
      きに盛んに使ってゐた。
         「看取られるつもりが看取り寒椿」 六輔
 ◆「寄場」 寄席のこと。

報告:事務局 野口


12月の活動

日時 12月13日午後
場所 原町内会会館
参加 7+1名 投句4
兼題 「暮」「膝」

今月は年の瀬のためか欠席投句が多かった。その投句の一人次郎吉さんが、トップの5点を含め計10点をさらった。相模屋でトップをたたえる忘年会。

次回は1月10日 14:00 場所 原町内会会館 兼題 「七草」「笑」

各作者代表句
膝屈すこと多かりき古暦 小春日や膝を屈伸貝拾ふ しぐるるやコトルの路地の石畳 短冊に冬陽の射すや膝回 ボーナスの残り数える年の暮 膝折りしまま犬逝くか冬の朝 膝小僧痛みこらえて障子張り 膝くずし長談笑や冬の夜 降誕祭聖しこの夜喪の葉書 しらす干す猫蹲る暮の鐘 柚浮かべわが身を浸す至福かな 終電を待つ酔醒めの息白し












まさひさ 風鈴坊 義雄 虎山 晴義 濁郎 次郎吉 嵯撫路 貞敏 恒有 道楽 魯正
投句 投句 投句 投句

解説
 ◆障子張り  秋の季語で近づく冬に備えた仕事。単に「障子」といへば冬の季語です。この句がトップでした。
        次郎吉さん無理しないで。
 ◆膝回    「ひざまわり」とも読めるがここは「ひざまわし」といい、俳句や連歌で互選する遊びの事
        らしい。膝を廻したのかなあ。
 ◆コトル   ご存知義雄さんの海外もの。トルコと間違えて採りましたがアドリア海の観光地らしい。
 ◆古暦    12月になると来年の暦が出回り、古くなった今年の暦のこと。       
         「古暦モナリザの笑み焚かれをり」今年を振り返って「酔って寝た日の数々や古暦」等
          の例句あり。

報告:事務局 野口


11月の活動

日時 11月8日(火)14:00~17:00
会場 原町内会会館 
参加 10名 投句2名
兼題 「退」「霜」

今月の例会は似歌会部会長である高橋魯正先生の誕生日でもあったのでビールで乾杯し始まった。
「退」の兼題は難題だったが傑作が多く選句に苦労した。

代表句(順不同)
退路たつこともなきまま秋深し 十六夜や海の中道まっすぐに 冬日向ガッツポーズの羅漢ゐて 退く潮の引く貝殻や冬の朝 霜晴れや海にサーファー山は富士 追い退けてやおら眉へと冬の蠅 頻尿が命確かむ霜の夜 国宝や紅葉の中の平林寺 天高くドラフト一位その笑顔 霜降りて廃線駅の時刻表 どこまでも霜踏み越えて尾瀬ヶ原 鳥啼きて受験の朝霜に明け












風鈴坊 松翁 まさひさ 虎山 義雄 濁郎 魯正 嵯撫路 道楽 恒有 次郎吉 貞敏

■12月の例会
 12月13日(火)14:00~ 原町内会会館
 兼題:「膝」「暮」

報告:関根


10月の活動

日時 10月11日(火) 14:00~17:40
会場 原町内会会館
参加 12名 欠席投句1名 合計36句
兼題 「十六夜」 「満」

 今月は12名ほぼ全員参加、静かに熱いバトル(闘い)がはじまりました。若手73歳から92歳の会長まで年齢、経歴、実績は俳句の前にはすべては平等で批評が飛び交います。
 トップ5点句2名、魯正、次郎吉。

◆「語らずも心通ふか十六夜」(魯正)男女の心のふれあいをみずみずしく表現しています。青春の思い出か、
 入院中の奥様のことか?読者の想像に任せています。
◆「十六夜や月を友にし遠まわり」♪月がとっても青いから遠まわりして帰ろう♪ふと歌詞が浮かびます。
 月のひかりの美しさにメルヘンの世界に遊びます。兼題「十六夜」はいざよいの月の略です。十五夜より月の出が
 やや遅く月がためらっていると見立てた言葉です。
◆今月は月の作品が多く「満月やあそこに人が行ったとは」(晴義)昭和44年人間が初めて月に立った時の感慨に
 ひたっています。この年はいろいろのことがありました。
◆「ささやかに傘寿の祝い栗ご飯」(義雄)奥様が堅い栗の皮をむき渋を取って炊き上げた栗ご飯。
 旦那が「秋だな」と云えば、「今日はあなたの80歳のお誕生日よ」穏やかな夫婦の会話が聞こえてくるような秀
 句です。
◆「鴫焼きの味噌の香りに満ちたりて」(義雄)鴫焼(しぎやき)はナスに油を塗って焼き、味噌を絡めた家庭料理
 です。どこの家でも作られていますが「鴫焼」と云う名前は知られていないようです。「栗ご飯」や「鴫焼」も母
 から子供、孫に伝えられて欲しいと思います。

 自作に酔って基本的なことが忘れがちです。季語を入れる、季語を重ねない、句の中で旧かな、新かな使いを統一する。一晩寝かせて添削してはいかがですか。
 「潮満ちる穴の主は何処やら」(風鈴坊)季語がなくても図々しくも代表句としています。磯に戯れ「カニさんはどこ・・」とお話しているようです。俳句は自然との対話、一体感かもしれません。

11月の兼題「霜」「退」です。秀作を期待しています。

十六夜や待ちくたびれて子のあくび まんげつやあそこに人が行ったとは 一瞬にねぐら決めたる椋の群 十六夜月を友にし遠まわり ヒヨドリの一声鳴いて片瀬川 いざよふて今宵の月を見のがしぬ 十六夜や狸の置き物庭にあり ささやかに傘寿の祝い栗ご飯 満月に打たれ芒の穂の明り 語らずも心通ふか十六夜 潮満ちる穴の主は何処やら 十六夜のひかりに磁器の欠けし影                    やまいびと
いざよいや電話の向こう病人













虎山 晴義 まさひさ 次郎吉 松翁 貞敏 道楽 義雄 恒有 魯正 風鈴坊 濁郎 嵯撫路


報告:貞敏


9月の活動

日時 9月13日(火) 14:00~17:00
会場 原町内会会館
参加 10名+欠席投句2名 合計36句
兼題 「宵闇」 「空」
 会報53回(8月の句集)配布されました。
 トップは4点句1名 
 寝ころべば目路いっぱいの秋の空
(虎山)
 雄大に詠んでいますね。虎山さんは毎月、会報(前月の句集)を編集し発行しています。日頃の地道な努力が実りました。
 宵闇やろれつ回らぬ二人連れ (虎山)3票
 人の世や何か満たざる秋の風 (虎山)1票
  虎山さん票数40のうち8票を獲得しました。「あっぱれ」ですね。

3点句
 こだわりを捨てて『如空(にょくう)』ぞ天高し(魯正)
  茄子紺の空へ号砲ねぶた()(濁郎)

秋にしては感傷的な句が少なく、明るくおおらかなものでした。
◆「初物は色即是空栗ご飯」(風鈴坊) 四文字熟語は使わないように。との意見がでました。
◆「月明りマーライオンの吐くしぶき」(義雄)シンガポールの名所旧跡マーライオンを旅行した感動を詠まれました。羨ましい。

 10月の兼題「十六夜」「満」 日本人は「十五夜」(満月)より少し欠けた「十三夜」「十六夜」を好むようです。傑作を期待します。

九月代表句  兼題「宵闇」「空」

宵闇にさそわれ今山門の中                  きわ
宵闇や江の島の灯を際立てる 月明りマーライオンの吐くしぶき                     た
茄子紺の空へ号砲ねぶた発つ 宵闇やアルプスの嶺窓越しに 宵闇にぽつんと灯るPの「空」 空瓶の雲丹指突っ込んで冷やし酒 場の空気読めぬ我身ぞ花木槿 寝ころべば目路いっぱいの秋の空 宵闇や母待つ子等へくつの音                  にょくう
こだわりを捨てて「如空」ぞ天高し 空高く旅路の果てのひとりかな























松翁 晴義 義雄 濁郎 嵯撫路 風鈴坊 恒有 まさひさ 虎山 貞敏 魯正 次郎吉


報告:貞敏


8月の活動

日時 8月9日(火)午後
場所 鵠南市民の家
参加 8+1計9名と投句2名
兼題  「祭」 「首」
 2日前の8月7日は立秋で今日は長崎に原爆が落とされた日。午前11時2分には市の拡声器で黙祷の案内があった。こんな中、我が似歌会は夏休み返上で句作に励みつづける。
 今回はまれに見る混戦で、3点句が4人の横ならび。魯正、虎山,風鈴坊といふ競合に伍して入会間もない晴義さんが同点。しかも出句した3句で計6点といふ高得点を獲得。新人に対し席を譲るといふ「くげぬま探求クラブ」精神がここでも生きているのだ!?

鵠沼に雁首そろふ生身魂    炎昼や外宮の森にひとまばら   汗しとど首にへばりしおくれ髪   浜風に首めぐらす今朝の秋   マニュアルの男の料理ビール付き   浴衣がけ襟足かほる下駄の音   祭り終へ鉢巻の児背に寝入る   首だれて汗にまみれし甲子園   あの雲を忘れはすまじ原爆忌   しがらみの席で首振る扇風機   年寄の役は留守番宵祭
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
まさひさ   嵯撫路   濁郎   風鈴坊   義雄   次郎吉   晴義   貞敏   虎山   恒有   魯正
投句 投句

(解説)
◆宵祭:本祭の前夜に行はれる小祭のことで、やはり夏の季語。
◆首だれ:「うなだれ」と読んでください。普通は「項垂れ」。
◆首めぐらす:「こうべめぐらす」で勘定あひます。
◆外宮:「げぐう」で勘定あひます。伊勢神宮の外宮のこと。
◆生身魂:「いきみたま」といひ、生きている尊親の霊のこと。お盆(秋の季語)には祖先の霊だけでなく、もうじ
     きの人も尊者の霊としてもてなされるのだ!      

■9月例会
日時  9月12日14:00~
場所  原町内会会館(いつも通り)
兼題  「宵闇」 「空」
  名月をすぎると月の出が遅めになるが、その暗闇っぽいのをいふ季語が「宵闇」です。季語に関係ない「空」
  とかつかってお好きにどうぞ。

報告:事務局 野口


7月の活動

日時 7月12日(火)午後  
場所 原町町内会会館
参加 9名(内ゲスト1名) 投句3名
兼題  「裸」「脳」
 兼題の「脳」は難かしかったようで、36句中11句だけ。
 今回最高点の風鈴坊さんの句「父の背に沖に出たいと裸の児」、道楽さんの「裸子の走り回りし家古ぶ」共に幼い
 頃の思い出話に花が咲いた。注目したい句をひとつ「砂浜の裸足の跡のいのちかな」 (まさひさ) 砂浜で多くの人
 が行き交い、足跡がついては消える。一人一人のいのちを軽妙に歌っている。

親烏ひとの脳天蹴ツとばす 潮風に裸のビーチバレーかな お手製の冷し中華の気まま哉 脳たりん母の口ぐせ苔むしぬ 星祭り一句ひねりて脳たたき ふれあへば優しく閉じぬ合歓の花 トマト食む脳梗塞の夫婦かな 裸子の走り回りし家古ぶ 父の背に沖へ出たいと裸の児 浴衣着て押すな押すなの風の盆 せみ時雨夕やみせまる露天風呂 酔ひの果て裸を晒す夜半の風























まさひさ 晴義 濁郎 恒有 貞敏 虎山 義雄 道楽 風鈴坊 嵯撫路 次郎吉 魯正
投句 投句 投句

(解説)
◆脳たりん:最近はこういふ言葉使ふ人ゐなくなったが、昔は何かといふと「ばか!」「脳足りん!」と言はれたも
      のだ。下五の「苔むしぬ」が絶妙。
◆親烏:夏場は子育てで気がたってゐる。なるべく帽子を被りませう。
                             
 8月の例会8月9日 14:00 場所 鵠南市民の家  
 兼題 「首」 「祭」            

報告:佐藤、解説:事務局(野口)


6月の活動

日時 6月14日(火) 午後
場所 原町内会会館
参加 10+1名 投句なし
兼題 「黴」「脚」
 今月は黴(かび)まみれ脚まみれの激戦であったが、義雄さんと若手貞敏さんが5点づつでトップを分けた。
 わが似歌会のメンバーは「黴」「脚」にはことのほか関心が強く、かつ造詣にも深いものがあることが判明した。
 侃々諤々喧々囂々(かんかんがくがくけんけんがうがう)、あっといふまの3時間であった。
 なほ虎山さんの編集で発行されている会報「似歌会」が今月で第50号となった。多謝。

来世は貴方まかせよ不如帰 黴雨空彼方にひそと人の声 健脚や甲州街道夏の雲 生菓子や大事にし過ぎ黴生やす 足早の旅人ひとり額の花 火の粉舞ふ勤行心の黴をとり 黴拭けば熊楠の書の現はれり 黴の香や父の聖書に赤い線 梅雨明や脚に自信の遍路みち 三峡の墨絵ぼかしや初夏の雨 梅雨晴間忘れた電話掛けてみる











まさひさ 道楽 嵯撫路 晴義 風鈴坊 恒有 虎山 貞敏 次郎吉 義雄 魯正

(解説)
◆三峡:揚子江上流の観光地
◆熊楠:南方熊楠(みなかたくまくす)のこと。明治から昭和にかけての世界的偉人。熊野の山林で菌類の研究もし
    た。ここで、バイオに詳しい晴義さんから「黴」「菌」の解説があった。  
◆火の粉舞ふ・・・
    この句を5,7,5で詠むと中7が勤行心(ごんぎょうしん)になってしまひ、意味不明になる。
    勤行で切り、こころの黴とよむ。破形句。
◆黴雨空:梅雨とおなじ、「ばいうぞら」と詠む。
◆不如帰:ホトトギスと詠む。夏の典型的季語で、「とうきょうととっきょきょかきょく」と鳴くさうだ。
  
7月例会
日時:7月12日 14:00
場所:原町内会会館
季題:「裸」「脳」

報告:事務局 野口


5月の活動

日時 5月10日(火)午後
場所 鵠南市民の家
参加 9+1計10名 投句2名 計35句
兼題 「五月雨」「皮」

 魯正部会長が欠席でしたが、久し振りに会場を鵠南市民の家にしての熱戦。トップは風鈴坊さんの「皮にこそありがた味あり夏みかん」でした。同氏のヂヂレードにお世話になった人が採ったのかな? しかし本人は贅沢にも他の句を代表句にした。中七が少し気に入らなかったのかもしれないが、自分の句をパッパと捨てられれば一人前だ、といはれる。
 5月4日に黒川節さんが急逝されましたが、やはり追悼句が多かった。黒川さんは似歌会終了後の反省会にはだいたい参加してくれましたので、いはば準会員のやうな方でした。ご冥福をお祈り申し上げます。

菖蒲の湯皮膚で憲法考へる 塩かげんあっさりきかせ豆ごはん 五月雨の雲間に隠れ君去りぬ 目に青葉酒は辛口蕎麦でよし 身の置き場なくて地震の半夏生 そら豆をむくも浮かぶや朋の貌 五月雨の洗ひつくせし庭の石 三社祭ひと皮剥けた男衆 降りそそぐ五月雨白し友の逝く         とも
忌に思ふ朋友の残せし皮財布 鶏の皮きゅっと一杯初夏の宵 夏立ちぬポイントカードの皮財布























まさひさ 松翁 濁郎 貞敏 義雄 風鈴坊 道楽 次郎吉 恒有 悠歩爺 嵯撫路 虎山

(追悼句)について
 30年ほど前の本で「俳句とあそぶ法」といふのがある。俳句のセミプロ江國滋(俳号は滋酔郎)著で、かなり追悼句をくはしく解説してゐるので、この本をネタに事務局的解説を試みたい。
 親しい人の訃報に接し、驚愕、悲嘆、号泣などの感情をもろに出したら俳句にならない、といはれる。少し距離を置いて、客観視することが肝心なんださうだ。しかし

   有る程の菊抛げ入れよ棺の中 漱石

といふ句は感情過多もいいとこだけど、名句とされる。仄かな思いがあった友人の奥さんが急逝し、思いが溢れて詠んだもの。生々しい感情もこのくらいズバリと詠めればなあ。突き放すか、号泣か。で、どっち付かずは良くないんださうだ。また、悲嘆にくれて句どころではない、といふのも当然ありだ。
 悲しみを追悼句として詠む以上は、やはり突き放す、距離をおく、或はつかず離れずといふやうなスタンスがほしい。それにはある程度の日数があった方がいいやうだ。そして、ああでもないかうでもないとひねくり回すのもひとつの供養なんだと思ふ。

6月例会
日時 6月14日2時~
場所 原町内会会館
兼題 「黴、カビ」 「脚」

報告:事務局 野口


4月の活動

日時 4月12日(火) 14:00~17:00
場所 原町内会会館 
参加 7名 欠席投句5名
兼題 「菜の花」「筋」
    ほか 当季雑詠(計3句)

トップは今月も高橋魯正会長「ふり向けば菜の花明かり君が影」。男は15歳でも90過ぎても「影」を追い続けるものですね。
次回、5月は会場が「鵠南市民の家」に変わります。5/10(火)14:00~ 

5月の兼題
「五月雨」「皮」秀作3句を持ってご参加ください。会費1,000円ビール、お酒が少しでます。 
                                   (貞敏:記)

菜の花や幼き日々のかくれんぼ 雨上る菜の花満開吾妻山 くの一の膝組みかへす目借時 はなふぶき列車加速の渦に舞う 菜の花や江ノ電ゴトゴト通り往き 釣糸の一筋垂れて春愁 筋骨の阿形の像や花の散る 片足でひょいと跨ぐや春の海 菜の花や妻の胡麻あえ母の味 園児たち声も帽子も菜花色 菜の花や遥か広がる相模灘 ふり向けば菜の花明かり君が影












次郎吉 義雄 まさひさ 濁郎 道楽 虎山 風鈴坊 恒有 貞敏 晴義 嵯撫路 魯正

報告:関根(次)&米倉


3月の活動

日時 3月8日(火) 14:00~17:40
場所 原町内会会館
参加 11名 欠席投句2名 合計39句
兼題 「雪どけ」「卒」

 今月は『似歌会』発足4周年48回を重ねました。会報47号(2月句集)が配布され、ますます充実し年輪を感じます。50号、100号になったら楽しいですね。
 高橋魯正部会長が白内障の手術から元気な姿をみせくれました。
 投票数44票が割れ、激戦で4票が1句(魯正)、3票は4句でした。トップは「忘れゐし土の匂ひや雪解道」(魯正)子供の頃の田舎道は馬糞の匂いもしたと、往時をしのんだ人がいました。

季語(句の季節を規定する言葉)について
「傘寿にて車運転卒業す」(風鈴坊) 「内戦の雪解け祈るテント村」(晴義)
卒業(運転免許証の更新をやめる)雪解け(平和)は季語となりませんが、このような句を時事俳句と云うそうです。
 次の句は解説されて内容が分かりました。「指さしてあった有ったでサクラ咲き」(凸作)入学試験合格発表掲示板を見る受験生の風景です。浪人を経験しなければ分からないだろう、との感想が漏れました。「サクラチル」(不合格)の電報を受けとった悔しい記憶が蘇りました。
 「どうして俺の傑作が無票か・・」「この会はレベルが低い・・」などのつぶやき、ぼやきのなか4周年の祝いのちらし寿司と日本酒に気持ちが高ぶります。
 
忘れゐし土の匂ひや雪解道 山間の雪解けるらしピーヒヨロ 靴底の泥ひかりけり雪解風 指さしてあった有ったでサクラ咲き 雪解けて顔出すネギの逞しさ 卒寿こえ縁側談議春うらら                  どこ
卒業の打ち上げ処はイタリアン 卒倒は女の武器ぞ犬ふぐり なごむなり北のたよりの雪解かな ひな祭昔見た夢遠くなる 雪溶や紅緒のかつこ待遠し 瓦礫から凛と顔出す内裏雛 垣根ごし風にふるえる沈丁花

























魯正 道楽 濁郎 凸作 晴義 次郎吉 風鈴坊 まさひさ 義雄 松翁 虎山 恒有 貞敏

4月の兼題は「菜の花」「筋」です。

報告:貞敏


2月の活動

日時 2月9日(火)14:00~17:10
場所 原町内会会館
参加 10名 欠席投句3名 合計39句
兼題 『早春』『学』
 春の句が多く寒さ、温かさ、春を待つ気持ちを五七五の17文字に読み込まれています。
 4点トップは風鈴坊さん。「枯芝の松葉払うや下萌ゆる」 季重ね「枯芝」(冬、新年)「下萌ゆる」(春)は残念ですが、一ヶ月考え、苦しんで当日できたそうですので、良しとしましょう。
「今年こそ湯島の春に絵馬かける」(次郎吉)湯島天神に親戚のお子さんの合格祈願したほほえましい作です。
「春浅き名のみの風の引地川」(まさひさ)早春賦「春は名のみの風の寒さよ・・・」の本歌取りか?
高橋会長が白内障の手術のため入院で欠席しました。俳号を正路から魯正(ろせい)に変更しました。
佐々木虎山さんが『似歌会』の会報を作ってくれています。第46回(1月39句)を配布され、繰り返し読むと俳句の楽しさ喜びが伝わってきます。
3月の兼題は『雪どけ』『卒』です。

枯芝の松葉払ふや下萌ゆる 早春の日差しに草木目覚めけり 学び舎に子等の歓声春立ちぬ 早春や吾もいささか旅心 陽炎やあわれも学び老いの性 侘助よそなたのごとき嫁を待つ 蕗の薹三重に重ねる浅みどり 春灯し色街の人八十路とや 早春や凛々と向かえる仁王様 雪の朝軍歌の響き三宅坂 節分に鬼に会うのと子供らが 早春の富士を望んで遊歩道 求愛にギャーと返すも猫の恋

























風鈴坊 晴義 虎山 道楽 濁郎 貞敏 次郎吉 魯正 嵯撫路 恒有 松翁 義雄 まさひさ

報告:貞敏


1月の活動

日時 1月12日 14:00~
場所 原町内会会館
参加 10+1名 欠席投句2名 合計39句
兼題 「凍てる」「遊」
 今年の正月には珍しく霙が舞うなか、11名の熱心な俳人・・が集まり初句会となりました。正月ということもあり、年賀状や箱根駅伝を詠む句が多いのは当然として、わが部会の象徴というか応援歌と言いましょうか酒の句がめだちました。それかあらぬか、季重ね(季重なり)の句が続出。これは部会の名誉のために言いますが、正月ならではの??許されるべき季重ねでした。
そんな中で北海道の寒村の無人駅が、一少女の通学終了を待って駅を閉鎖した。
という当日朝のニュースを詠みこんだ谷村悠歩爺の句はタイムリーで心和むものがありました。また群馬在住の濁郎さんが箱根駅伝を3句も読んだのはご愛嬌でした。
 以下に各作者の代表句を紹介します。

                 やま
凍てる地を蹴るや脱兎の箱根くだり 懐かしき押しくら饅頭息白し 原発に追はれし友の年賀状 初すずめ飛んで遊んで啄んで 雪掻きも今日で最後の無人駅 氷割れあら!温かや池の水 遊行寺で尼僧の落語冬温し おむつ児の浪に遊ぶや三が日 老いし友震える文字の年賀状 きらきらと光の帯も凍てりけり 凍てし庭ピラカンサの実唐紅 凍てる空星座さがせし二人かな           はざま
凍てし夜の夢の間の涙かな

























濁郎 晴義 虎山 まさひさ 悠歩爺 貞敏 義雄 風鈴坊 恒有 嵯撫路 道楽 次郎吉 正路

事務局の解説とは違い感じたまま・・・
◎「夢の間のなみだ・・」病床の奥方を思いつつ、作者の優しさが滲みます
◎「震える文字の・・・」印刷では味わえない友人の心までも読み取れます
◎「初すずめ・・・」暖かい正月に嬉々として遊ぶさまが出ています
◎「雪掻きも・・・」テレビを見ていなければ、あるいは説明を聞かなければ、ちょっとわかりにくかった。

2月の似歌会
日時 2月9日 14:00~
場所 原町内会会館
兼題 「早春」「学」

報告:虎山


12月の活動

日時 12月8日午後
場所 原町内会会館
参加 11+1+投句2 計14名
兼題 「冬の蠅」 「歩」

 今回の兼題には、共感といふか仲間意識といふか我が意を得たりってんで、「冬の蠅」オンパレードになった。激戦のなか新人の晴義さんが「冬の蠅捕らえて、、」で5点のトップ。新人だけあって元気のいい冬の蠅なのでした。

各作者代表句

手もすらず足もすらずや冬の蠅                ひと
山青く昭和歩みし女逝きぬ 冬の蠅捕らえてみよと遊ばれる 日溜まりに一匹だけの冬の蠅 独り夜は主が頼りぞ温め酒 冬紅葉歩みを止める平林寺 晴天も青の洞窟冬怒涛 手を合わはせ生きてますよと冬の蠅 寝て起きて食らひ歩くや冬木立 初霜を踏み抜きし靴泥だらけ 子に送る品物かくし聖夜待つ 我を生す一俘虜帰郷ふゆの旅 歩を進め秋の夜長のへぼ将棋 冬草の青きを歩む天城越え



























まさひさ 恒有 晴義 次郎吉 虎山 嵯撫路 義雄 道楽 風鈴坊 悠歩爺 松翁 濁郎 貞敏 正路


(解説)
◆早すぎた季語と遅すぎた季語
 どちらかと云ふと「おそ過ぎ」より「早すぎ」の方がいいか。貞敏さんの「歩を進め、、」の「秋の夜長」は証文
 の出し遅れっていふか賞味期限切れの感あり。
 「初詣」の句もあったが、早めがいいって云っても来年じゃあ鬼が笑ふ。
◆我を生す、、」は「なす」と読むやうだ。作者が戦後生まれだと知れば、帰還兵の子なのだと想像できるが「帰郷
 と冬の旅」がちと苦しいか。
◆「山青く、、」は無季、自己陶酔系の山頭火てき世界。似歌会式有季定型に直すと「山眠る昭和歩みし大女優」っ
 てところか。
                            以上
1月の例会
日時 1月12日 14:00
場所 原町内会会館
兼題 「凍てる」 「遊」

報告:事務局 野口


11月の活動

日時 11月10日午後
場所 鵠南市民の家
参加 7+2+投句5
兼題 「神無月」「海」
 今月は場外参加者が多く、従って選句者が少なかった。これがビミョーに影響したのかどうか?トップは義雄さんの「神在りや、、」といふ時事句。作者は地中海にもよく旅するので現場を見たのかもしれない。現物を見て作るのを嘱目句といひ、俳句の基本だ。なほ高橋会長91才の誕生月なので祝杯をあげた。
 
今月の各作者代表句

どこが頭でどこが尻尾の海鼠かな 空と海一つになりて冬茜 紅葉散る神社詣での晴れ姿 今の世は明治を忘れ神無月 太綱に銭放り込む神無月 神無月薄きカレンダー壁に舞ふ 残光が波間に映り秋入日 願い事出雲は遠し神無月 神無月誰が描くのかいわし雲 行く秋やリセットされし海の色 虎刈りやつむじ二つの寄る寒さ 神無月主帰らずドコ歩く 神在りや海に漂う避難民 初時雨いよよ侘しき一人かな



























まさひさ 風鈴坊 嵯撫路 貞敏 恒有 次郎吉 悠歩爺 晴義 道楽 虎山 濁郎 松翁 義雄 正路
 投句  投句 投句 投句 投句

<選句は傾聴ボランティア>!?
 誰しもオレの句が採られますやうに、と思って句会に臨むと思ふのだが、えてして自信満々の時はだーれも選んでくれないものだ。自己満足に陥ってたのでせう。裏を返せば句会とは選句のための会ともいへる。作者のいはんとすることに、丁寧に耳を傾け句を選ぶ。また、作句とは季語を如何に有効にあしらふかともいへる。さうすると、季語をはさんで作者と選者が会話することになる。だうも理屈っぽくなりますが、作者の季語をしっかりと把握し相づちをうつ。だから、句会とは季語を媒体にした傾聴ボランテイィアなのだ。だうもつまんない話を聴いていただいてありがたうございます。 

12月の似歌会
 日時: 12月8日 14:00 
 場所: 原町内会会館
 季題: 「冬の蠅」「歩」

報告:事務局 野口


10月の活動

日時 10月13日午後
場所 原町内会会館
参加 9+2名 計11名+投句1名
兼題 「柿」「旅」

 上州は館林の濁郎なる投句男に、またまたごっそり点をさらはれ、湘南ジジイズししるいるい。「人の世に、、」に6点、「持ってけと二、三連解く吊るし柿」で4点、「天の川師を守りゆく曽良の旅」で1点。参りました!十年
めえは、こんなじゃぁなかったになあ!
 新人の米倉貞敏(ていびん)さん、山口晴義さんともに出足好調。

 各作者代表句

ふかぶかと老舗旅館の秋簾 箱根路の帳場の栞紅葉かな 柿たわわ期待高まるお裾分け 柿の木の小鳥が群れる昼下がり 病えて地図で楽しむ秋の旅 庭先の柿や夕日を写しとり 柿落ちて隣の人の声もせず 渋柿の落葉赤裸枝垂れをり 新幹線父母を想へば赤トンボ クルーズへ十一月の地中海 人の世に無きみちしるべ鳥渡る 草山の色なき風の音を聞く












まさひさ 次郎吉 晴義 嵯撫路 松翁 虎山 道楽 風鈴坊 貞敏 義雄 濁郎 正路

解説
◆「色なき風」:紀友則の「吹き来れば身にもしみける秋風を色なきものと思ひけるかな」からといはれる。「風の
  色」「素風」ともいひ秋の季語。
◆「鳥渡る」: 渡り鳥には春に日本に来て秋に帰る夏鳥と、秋に来て春に帰る冬鳥がある。季語としては秋に来る
 冬鳥のこと。

 事務局冬の名句10撰

学問のきびしさにたへ炭をつぐ 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや 冬蜂の死にどころなく歩きけり 流れゆく大根の葉の早さかな いくたびも雪の深さをたづねけり 落葉焚くけむりまとひて人来たる 湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 遠山に日の当りたる枯野かな たらたらと日がまっかぞよ大根引き 小春日や石を噛みゐる赤蜻蛉










山口誓子 中村汀女 村上鬼城 高浜虚子 正岡子規 水原秋桜子 久保田万太郎 高浜虚子 川端茅舎 村上鬼城

@ 11月例会 日時:11月10日 14:00~17:00 場所:鵠南市民の家
  兼題 「神無月」「海」

報告:事務局 野口


9月の活動

日時 平成27年9月8日(火) 14:30?
場所 原町内会館
参加 10+2名 場外投句 2名(濁郎、悠歩爺)
兼題  「敬老」 「爪」 

 台風18号が迫り、強い雨が降ったり止んだりの荒天にも拘わらず、常連10人と新顔(米倉貞敏さん、山口晴義さん)2人が集まった。米倉さんは探求クラブ員、山口さんは高橋部会長のお知り合い。ふたりとも今回、投句はなかったが、選句には参加。鋭敏で暖かい批評をされた。
 その代わりというか谷村悠歩爺さんと嶋田濁郎さんが場外から投句。33句が思い思いの幾分身勝手な評価が飛び交う和気あいあいの雰囲気の中で選ばれていった。

 各作者の自薦句

隠すほど箸のすすむやたかのつめ 鬼灯を吹く母若き割烹着 敬老会傘寿労はる卒寿ゐて 喜寿ふたり酒酌み交わす秋の暮 敬老を軽老と言ふ友の逝く 敬老日我が身を祝ふただ一人 今は押す末は乗る身の車椅子 秋の日のアールデコ世界朝香邸 君来るか降りみ降らずみ秋の空 手入れなき庭に飛び交う秋茜 秋霖や乳飲み子もまたデモの中











風鈴坊 濁郎 まさひさ 悠歩爺 虎山 道楽 次郎吉 嵯撫路 正路 義雄 恒有

◆ 恒有さんの「デモの中」は今、国会で審議中の「安全保障関連法案」反対デモのこと。古いことを良く覚えてい
 る年寄りたち、60年安保反対デモと勘違いした人も。
◆正路さんの「降りみ降らずみ」という言の葉は、作者によれば平安朝以来使われている雅び言葉だそうだ。
◆ 次郎吉さんの自薦句には季語がないが、「車椅子」を押すボラを翌日に控えて句を作っている中に車椅子を押す
 ことを「敬老」と同じ意味に勘違いしたという。
◆濁郎さんの「鬼灯」は「ホオズキ」のこと。鬼灯を吹く若い割烹着の母なる人は三丁目の夕日の世界の人。

次回は10月13日(火)14:30~「原町内会会館」で開催します。
10月の兼題は「柿」と「旅」。
新しい参加者大歓迎です。お問い合わせは野口まさひさ事務局長まで

報告:磯川

8月の活動

日時 8月11日  14:30~
場所 高橋部会長邸
参加 10+1名 場外投句 2名
兼題  「梨」 「骨」 

原町内会会館が祭りの準備で使用できず、高橋部会長の御好意で2度目の開催となった。
今回は太田(真)さんが「青鳰才」の俳号で初参加。また今回も館林の島田濁郎さん、しばらく充電中だった松翁さんの場外投句もあり、炎天もものかわ、当句会最高の39句で熱闘を繰り広げた。
時節がら墓参り・原爆忌・敗戦忌などを詠む句が多かったが、少子化風潮のなかで子沢山の句に同情?が集まったようだ。

(各人の代表句)
戸隠に秋訪ずれて歯も癒えぬ 秋立ちぬ骨酒恋ひし山の宿 未帰還の万骨ひそむ敗戦忌 屋根たたく短夜を楽しむシンフォニー 幼な子のほつべにべたり梨の皮 猛暑にも骨惜しみなく世話人会 梨の皮剥く亡き母の墓参り 草取やはよ仕舞へよと骨の声 傘の骨逆さに折りし野分かな 物干しに水着の踊る子沢山 鯖缶の骨柔らかし冷えの酒 谷戸の天狭きながらも星月夜























青鳰才 道楽 濁郎 松翁 恒有 義雄 嵯撫路 風鈴坊 まさひさ 虎山 悠歩爺 正路

(解説)
◆「谷戸の天・・・」どこぞの峡谷で見た星空とか。
◆「子沢山・・・」海辺のマンションは毎年子連れの友人・親戚が来て。
◆「世話人会・・・」ちょっと面映ゆいんですが。
◆「未帰還の・・・」万骨ひそむ・・声もなし。
◆「骨酒恋ひし・・」何時でもどこでも・・やはり秋の山の宿でしょう。

9月の似歌会
日時 9月8日 14:30~
場所 原町内会会館
兼題 「敬老」 「爪」 

報告:佐々木虎山

7月の活動

日時 7月14日 14:30~
場所 原町内会会館
参加 8+1計9名 投句2名
兼題 「鱚」 「接吻」 「歯」

うだるやうな猛暑の中、9名が会場に。場外から2名参加。かなり暑い戦いであった。
結果は場外から参加の「身の内で歯車…」がトップ。作者は猛暑の本場、館林の濁郎さん。この人、他にも3点句、1点句と大あばれ。皆さん、背骨とか腰がかなりきしむやうになり、共感をえたんだと思ふ。
松翁さんから梅干しの句が出されたが、しばらく梅干し談議がつづく。道楽さん、嵯撫路さんも漬けるさうだ。
また、今日はたまたま7月14日で、「パリー祭」にあたるが、「歯向かふが事の…」は、「今の政治にも」とか「今の女房にも」とかにも歯向かって欲しいの声があった。。

(各作者代表句)
歯向かうが事の始めぞパリー祭 鱚天が鎌倉吟行しめくくる 園内は紫陽花みごろ傘ななめ 短夜に来し方思ふ目覚めかな 睡蓮や鎧の中の花衣 ヴェネチュアの夜景あざやか夏の月 夕空や鱚の天婦羅ありし友 化粧坂老いし鶯三味の音 梅雨晴や前田別邸はけの道 身の内で歯車きしむ溽暑かな 神谷バーレトロな夏の宵となり

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 
まさひさ 風鈴坊 次郎吉 松翁 虎山 義雄 道楽 恒有 嵯撫路 濁郎 正路


(解説)
「神谷バー」 明治13年創業。現在の店舗は大正時代のもので、関東大震災にも耐えた。例の「デンキブラン」は
       明治期にはあったやうだ。こいつをぐびっとやって生ビールでうがひするのが本格派。
「溽暑」   夏の季語で、蒸し暑くて我慢出来ないほどのこと。
「老いし鶯」 夏の季語で、老鶯とか狂鶯ともいふ。
「花衣」   本来は花見にきる衣で、春の季語になるが、ここは「はなやかな衣」の意。
「はけの道」 の「はけ」は丘陵の片岸のこと。

(次回)~夏休みはありません~
日時 8月11日 14:30~
場所 高橋邸
兼題 「梨」 「骨」

    事務局特選「秋の俳句ベスト10」
よろこべばしきりに落つる木の実かな 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな ひらひらと月光降りぬ貝割菜 鳥渡るこきこきこきと缶切れば たましひのたとへば秋の蛍かな しづかなる力満ちゆきばったとぶ 鶏頭の十四五本もありぬべし くろがねの秋の風鈴鳴りにけり 桐一葉日あたりながら落ちにけり あきかぜにひるねのくせのまだやまず



















富安風生 正岡子規 川端茅舎 秋元不死男 飯田蛇笏 加藤楸邨 正岡子規 飯田蛇笏 高浜虚子 久保田万太郎

報告:事務局 野口

6月の活動

日時 6月9日 午後
場所 鎌倉吟行(大路ビル)
参加 7+2名 計9名
兼題 ナシ

久々の鎌倉吟行は梅雨入りと重なり、一時は雨傘長靴も覚悟したが、幸ひにも一粒の雨も降らず、暑くもなくで上々の吟行日和となった。長い間「くげぬま探求クラブ」の熱心なサポータをしていただいてる嶋田正文(俳号濁郎)さんが、わざわざ館林からの参加で、会はおおいに盛り上がった。最高点は実力者虎山さんが巫女がらみで獲得。濁郎さんの歓迎会兼反省会を天ぷら「ひろみ」で開催。

各作者代表句
荒梅雨や清められたる細石 文学館背にして眺む薔薇と海 薔薇満開女人の多き館かな ひまわりや天に向き立つ花の蕊 十薬の芯なき八重に出合ひけり 緋袴の色ひきたてて梅雨に入る 鑿屑の木の香籠りぬ梅雨湿り 紫陽花や階の上閻魔堂 竹落葉踏めばかさこそ谷戸の寺









まさひさ 恒有 義雄 道楽 風鈴坊 虎山 濁郎 嵯撫路 正路

(解説)
◆嵯撫路さんの「紫陽花や、、」の「階」は「きざはし」とよむ。
◆濁郎さんの「鑿屑の、、」は、数十年ぶりの鎌倉とかで、いろいろと歩かれたらしく、この句はどこかの鎌倉彫工房の様子。一つの挨拶句となってゐる。
◆風鈴坊さんの「十薬の芯、、」は大変珍しいドクダミを見つけた感動を詠ったもの。駅そばの通称「おんめさま」で見つけたさうです。
◆道楽さんの「ひまわりや、、」は、福島支援のために栽培してゐる自宅の向日葵を活写したもの。ところで、「花の芯」と「蕊」について濁郎さんからコメントあり。「蕊」の方がかっこいいか。「花の芯」でも間違ひではないやうだ。
◆まさひさの「荒梅雨や、、」の「細石」は「さざれいし」とよむ。八幡宮に鎮座してゐる。

次回は7月14日
 兼題「鱚」「接吻」「歯」濁郎さんからの提案。
 場所 原町内会会館
 時間 14:30~

報告:事務局 野口


5月の活動

日時 5月12日午後  
場所 原町内会会館   
参加 8+投句3計11名
兼題 「葉桜」 「満」

 ゲストの嵯撫路(八幡三郎)さんが投句した「葉桜や囲ひの中の段葛」が5点獲得の最高点。雌伏三年?桜若葉のやうに一気に萌え出たのだ。形もちゃんとしてるし、へんな形容詞とかがないのが良い。段葛はいま大改修工事中で、来年の桜が咲く頃に完成予定とか。

各作者代表句
煎餅の粉にむせたり傘雨の忌 葉桜や外つ国ことば南禅寺 万緑に染まりし女の紅の色 満ちくるや裾まくりあげ潮干狩り 葉桜や友を偲びて独り酒 葉桜も根っ子の張りがあらばこそ 「喜色満面是人生」かなと五月寄席 代掻きに水満たさるる裾野かな 葉桜や囲ひの中の段葛 ビール手に満面の笑みベイが勝つ 夏めくやシニアレディス磯渡り





















まさひさ 道楽 虎山 次郎吉 恒有 風鈴坊 義雄 悠歩爺 嵯撫路 凸坊 正路
 投句 投句 投句

(解説)
 :「代掻き」  田植え前の農作業で漏水を防ぎ稲に養分を与える為のもの。
 :「喜色満面、、」国立劇場隣の寄席専門劇場にある扁額のもの。この句は痴楽いふところの破壊された
   顔(!?)ではある。
 :「傘雨の忌」5月6日、久保田万太郎の忌日のこと。この日、梅原龍三郎邸で御馳走になった赤貝を喉に詰まら
   せ急死。正路さんのお父上は、久保万さんの主宰してた柳橋句会といふ会で、花柳章太郎とか水谷八重子とか
   と席を同じくされてゐたそうです。             
  
次回 6月9日14:00 吟行後鎌倉大路ビル集合(段葛横、うなぎ茅木屋先の左0467221496)  
兼題はナシ。

報告:事務局 野口

4月の活動

日時  4月14日 PM
場所  原町内会会館
参加  8+1名+投句1計10名
兼題「花冷え」 「紙」

 道場破りのごとく、突然ぶらりと現れた「凸坊」なる使い手、似歌会の高弟、つぎつぎお相手するが、いずれも「参った!」。3句だして3句とも入選という次第で誠に末恐ろしい。本名、水野祐作さんでした。しかし、最高点は高弟中の高弟恒有さんと虎山さんが4点で星をわけ、面目を施した。

 ここんところ花冷えの日が続いたためか、兼題の「花冷え」を使った句が10句あった。なかでも嵯撫路さんの「花冷えや望郷の、、」は、「多楽石」が分かりにくかったが非常に季語か効いた佳句といへる。根室市納沙布岬の「望郷の家」からは歯舞群島が望見できるさうだが、その多楽島の海岸には緑色や紫色の小さな貴石が打ち寄せられてをり、見事な景観をなしてゐるさうだ。
「卒業の、、」は、兼題の「紙」に対し、懐かしい「藁半紙」で答へ最高点。「花冷えや友送る、、」は葬送のことだが、3杯飲んで同じく最高点獲得。

各作者代表句
猫の恋G線上に果てにけり 花冷えの手持ち無沙汰や鶴を折る 風光る宮の大楠ひとまわり 花冷えや友送る夜も酒三合 花冷えや望郷の地の多楽石 ちさき手で卒業証書胸に抱き 卒業の寄せ書き黄ばむ藁半紙 漉き槽に桜抱く和紙笑顔呼ぶ 碧空にさくらも城も描きけり 花冷えの肩抱かむか抱けざり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
まさひさ 風鈴坊 義雄 虎山 嵯撫路 次郎吉 恒有 凸坊 道楽 正路
解説:
「藁半紙」知らない人は辞書で調べて下さい。
「漉き槽」は「すきぶね」とよむ。
「宮の大楠」とは来宮神社のもので、樹齢二千年とか。

似歌会事務局特選「夏の名句ベスト10」
こがね虫擲つ闇の深さかな 夏山に大木倒す谺かな 夏草に機関車の車輪来て止まる 牛生まれ牧をいろどる金銀花 恐るべき君等の乳房夏来る 向日葵の大声で立つ枯れて尚 谺して山ほととぎす欲しいまま 神田川祭りの中を流れけり 短夜や夢も現も同じこと 雲の峰水なき川を渡りけり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
高浜虚子 内藤鳴雪 山口誓子 大島民朗 西東三鬼 秋元不死男 杉田久女 久保田万太郎 高浜虚子 正岡子規
注:「金銀花」は「すいかずら」のこと。作者は正路さんの幼友達。
  「擲つ」は「なげうつ」とよむ。

もうすぐ夏です。はやいですねえ。 

5月 兼題「葉桜」「満」 場所:原町内会会館 5月12日 14:30~

報告:事務局 野口 

3月の活動

日時 3月10日 14:30~
場所 原町内会会館
参加 10+1 計11名
兼題  「日永」 「石」

各作者代表句
川風にカヌーがすべる花筏 二人してランブラス通り日永かな 春吹雪八キロ歩き砂湯まで ひと寝入り今日も二人の日永かな 千鳥足見守りござる朧月 うらうらと苔むす石や春の寺 べた凪に水切り遊び日永かな 老二人頬かぶりして麦を踏む 永き日の猫は差し足戻り足 言問の慰霊碑けぶる春時雨 外に出でよ三月の空輝けり











松翁 義雄 嵯撫路 悠歩爺 虎山 道楽 風鈴坊 恒有 まさひさ 次郎吉 正路

恒有さんの[頬かぶり、、]がトップ当選。正路さんから「昔はかういふ句はよく見かけたがなあ」。でも今の人間は頬かぶりには弱いんです。「頬被り」は寒風よけで本来冬の季語になるが、この句の場合は目をつむってよいと思ふ。
今日は3月10日で、東京空襲の記念日、春の季語としても認められている。次郎吉さんの[言問の、、]は言問橋の慰霊碑でそれをいひ、季語は春時雨とした。
昭和20年3月10日サイパン島米軍基地を発進した334機の最新鋭爆撃機B29は、本所,深川,城東3区と浅草区を中心に未明から2時間余の波状攻撃を実施、死者推定10万人,負傷者4万人余,被災家屋26万余,被災者100万人余,鎮火は午前8時すぎ、東京都35区中26区の市街地40%が焦土と化した。とかく我々日本人って大災害のことは忘れっぽいが、次郎吉さんの句で記憶を新たにすることができた、感謝!合掌。   
義雄さんの「二人してランブラス通り、、」のランブラス通りはスペインのバルセロナにある都心から港につながる大通り。広々とした明るい通りで、大道芸とかストリートダンス、etc、を楽しめる。昔、ピカソ等もスケッチしたり裏通りを徘徊したりしていたらしい。

(解説)
◆「頬かぶり」 昔は冬の時期、北風をさけるために頭から頬にかけて手拭を巻き、寒さを防いた。で、冬の季語とされてゐる。しかし代表句に使はれてゐる薄手の木綿(コットン)製手拭は用途が多種多様だ。農作業のときの埃よけ、泥棒用、大道芸人がちょいと被る、行商人、芝居の助六、落語家、特攻隊、選挙、運動会、全学連、etc。銭湯でもスポーツクラブでも、嵩張らないし、乾きが速く、タオルなんてやってらんない。作者が被るとほんと似合ひさう。

4月例会
日時 4月14日14:30~
場所 原町内会会館
兼題 「花冷え」 「紙」

3月で似歌会発足後丸3年が経ちました。皆様のご支援ご鞭撻に感謝します。

報告:事務局 野口                         


2月の活動

日時 2 月10日午後
場所 原町内会会館
参加 9+1+投句1 計11名
兼題「春」「梅」

先月に引き続き正路会長がトップの座を確保。若手の皆さん何やってんの。
「病妻を守る(もる)、、」といふ厳しい現実も下五の「春立てり」で救はれるといふか、明るい希望をも持たせてくれるところが良かったやうだ。
悠歩爺の「梅林の、、」は、田浦梅林から横須賀に繋留されている空母が望見できる。灰色の巨艦と可憐な梅の花の対比がよい。昔「春霞む空母ジョージワシントン」といふのもあったが、これは空母だけに焦点をあてている。
最後の「一本の獺祭(だっさい)、、」は何故か最近急に人気が出て入手困難な状態の銘酒。昔子規が岩国に遊んで、獺が採った魚を岸に並べている様をみて、中国の故事を思い出し、これは獺のお祭りだと言ったとか。彼は「獺祭書屋主人」といふ別名を持つ。地元の酒造家がこの名前を頂戴したわけ。

一本の獺祭下げて春の客 何処へやら妻の書置き春の午後 血に飢えし砂漠に手向く梅一輪 草も木も香華やぐ春の風 足裏の記憶を覚ます春の泥 紅梅に君のあしおとゆっくりと 立春も雪に埋もる羅臼かな 遠明り合掌づくりの雪の夜 日が伸びて何か得した心地かな 梅林のはるか彼方に空母見ゆ 病妻を守る我が余生春立てり











まさひさ 道楽 恒有 虎山 風鈴坊 松翁 嵯撫路 義雄 次郎吉 悠歩爺 正路

■事務局特選「春の名句ベストテン」を列挙しますので、鑑賞して下さい。

わらづかのかげにみつけしすみれかな 方丈の大庇より春の蝶 春風や闘志いだきて丘に立つ 春さむやぶつかり歩く盲目犬 バスを待ち大路の春をうたがはず ながきながき春暁の貨車わたる 地階の灯春の雪降る樹のもとに 菫程な小さき人に生まれたし 隠岐やいま木の芽を囲む怒涛かな 赤い椿白い椿と落ちにけり










久保田万太郎 高野素十 高浜虚子 村上鬼城 石田波郷 秋元不死男 中村汀女 夏目漱石 加藤楸邨 河東碧悟桐

いかがでせうか。出来たら暗記したい程の名句ですね。折にふれ特選ベストテンをご案内したいと思ひます。ぜひこの句を出せといふのも歓迎です。

3月例会
  日時 3月10日14:30~
  場所 原町内会会館
  兼題 「日永」 「石」

報告:事務局 野口


1月の活動

日時 1月13日 午後
場所 原町内会会館
参加 8+1名+投句1
兼題 「初」「始」

●今年の初句会は、やや酩酊気味の句も散見されたが、新年らしい楽しい雰囲気のうちに終了。
●高橋部会長は数えで92といふことになるわけですが、「七草の揃はぬ、、」が最多点を獲得し、貫禄を示した。われわれ日本人は、やや欠けたもの、やや不足気味なものに、大いなる美学を見いだす民族のやうで、七草粥も、5草、6草ぐらゐだと、もののあはれを感じてよろしいのだ。
●「初夢は、、」の句ですが、豪華客船で豪快に見た初夢なんださうで、義雄さんしか見れない初夢。
●嵯撫路さんの「初富士の、、」は、実はだれも採らなかったんですが、じっくり鑑賞すると誠にいい句であると衆議一決。「夕眺め」の良さに気づくまでには時間がかかるやうだ。今日一番の出来といへるかもしれない。
●「米食って、、」は人を食ったフレーズではあるが、「嫁が君」の解説をご覧ください。

米食って鳴いてくれるか嫁が君 御降や日本列島染め分けて 書初めや気力を入れた筆運び 初富士の赤く染まりし夕眺め 歌留多とる読み札片手に母の声 初歩き羊のやうにのんびりと 初夢は大西洋のど真中 雲湧きてやがてやさしき初日かな 松過ぎや今年も廃品回収車 七草の揃はぬ粥を啜りけり










まさひさ 虎山 次郎吉 嵯撫路 恒有 悠歩爺 義雄 風鈴坊 道楽 正路


(解説)
◆「御降」 「おさがり」と読みますが、三が日に降る雨は豊作のしるしとされて喜ばれるんだそうだ。
◆「嫁が君」 昔から、お正月に出てくるものは何でも目出たいことにしちゃうのは「御降」も同じといへるが、嫌われ者のネズミも「嫁が君」とあがめまつってしまふわけ。大黒様の使ひといふ地方もあるらしい。

2月例会
日時 2月10日(火) 13:15~
場所 原町内会会館
兼題 「梅」「春」

報告:事務局


12月の活動

日時 12月9日 13:15~
場所 原町内会会館
参加 9+1+投句1
兼題 「大根」「卒」

●今回は4点句が三つ並ぶといふ大激戦になった。「風呂吹きや、、」「曲り家で、、」「冬欅、、」それぞれ兼題を踏まへ12月らしい句だった。
●「曲り家で、、」は秋の季語である「干し柿」と、冬の季語である「大根」を並べてゐるので、季重なりといふことになるが、作者出身の岩手に多い曲屋の軒に大根と柿が干してある風景をよく捉へてるといへる。
●「山のやう、、」は大根に愛着を持つ作者の嘆き。出来すぎた大根ってほんと困るんです。大根に蘊蓄のある次郎吉さんともどもしばらく大根談義が続く。
●「「だいこん」の、、」は「おでん」と季重なりのやうですが、暖簾の大根は食べられませんので季重なりにあらずと判定?
●「大根畑、、」は「ダイコバタ」と読みますが、三浦半島南部に句のやうなスポットがあるらしい。「目線一望」が眼目か。
●「冬陽や、、」トウヨウと読むがフランスあたりの観光地にあるらしい。
●「毛越寺、、」はモウツジともモウツウジとも読むらしい。もちろん五つで読む。

冬欅てぶらでありく卒寿かな 「だいこん」の暖簾に呼ばれおでん食ぶ 卒寿超え郷の朗報収穫祭 風呂吹きや秘伝の味噌に妻偲ぶ 大根の明り残して店仕舞 毛越寺萩を手折りて押花に 二人してふろふき大根はくはくと 山のやう大根ごろり哀れかな 冬陽や「イギリス人の散歩道」 曲り家で大根と柿干し饗宴す 大根畑目線一望城ケ島











まさひさ 風鈴坊 次郎吉 虎山 恒有 松翁 道楽 嵯撫路 義雄 悠歩爺 正路
 投句


(解説)
◆挨拶句
昔、桑原武夫が「俳句第二芸術論」をぶったのに対し、山本健吉は「俳句は滑稽なり、挨拶なり、即興なり」と断じた。「行春を近江の人とおしみける」は、自分を迎へてくれた人たちと、近江といふ土地にたいする芭蕉の挨拶句とされる。我々のやうに永年生きてゐると、お祝いごと、お悔やみごと、旅行など色んな場面に遭遇することが多いが、そんな折には気のきいた挨拶句のひとつもさらさらと作ってみたいものである。今回の句会は部会長の卒寿祝を踏まへた挨拶句がいくつかあったが、何か機会あるごとに挨拶句をつくってみるのも上達の方法かもしれない。友人知人にハガキ、メールとかでどんどん発信して見やう!。


1月例会
日時 1月13日13:15~
場所 原町内会会館
兼題「初」「始」   

報告:事務局


11月の活動

日時 11月11日朝から
場所 句会会場「松原庵」由比ケ浜
参加 6+1 計7名
正路さん卒寿記念吟行会 兼題「小春」「冬ざれ」「分」 

●この十一月、正路部会長九十才になられるのを記念して鎌倉吟行と洒落た。次郎吉さんの「冬ざれし虚子、、」が4点でトップとなる。江ノ電に沿って高浜虚子庵跡があり、皆で覗きに行った。古い木造住宅で、今は全く無関係の方が住んでおられるので、そっと覗くわけですが、次郎吉さん、まるで盗賊のごとくさっと一回りし、四目垣を観察したわけ。初案は「冬ざれや、、」でしたが、四目垣に掛けた方がベターだといふ指導があり、「や」を「し」にした。
●サーフボードは夏の季語にはいるが、今は年中海に浮かんでるので「小春凪」に重点をおいて鑑賞したい。
●風鈴坊さんの「柿落葉、、」は、地面に柿落葉が散ってるなあ、上を見ると実が三つ付いてるけど、これは鳥が啄む「分、ぶん」なのだなあ。「柿落葉」で一端軽く切って、改めて上を見る、といふ寸法で、ちと苦しいか。 
  

洋館の鎌倉石や蔦枯るる 冬ざれや波音遠き虚子の庵 先達の寂れし句碑や初時雨 柿落葉宙に三つや鳥の分 冬ざれや波の向かふに伊豆の島 冬ざれし虚子の庵の四目垣 サーフボード漂ふばかり小春凪







まさひさ 恒有 虎山 風鈴坊 嵯撫路 次郎吉 正路

(解説)
◆挨拶句
吟行などで、ある場所を訪ねると、その場所なり、土地にたいして、今日は吟行でおジャマします、これはほんの挨拶がはりの駄句ですが、、てな調子で、その場所にちなんだ物ごとが、よく挨拶として詠まれる。今回はほとんど挨拶がらみで、似歌会には義理堅いご仁が多い。
◆切れ字
「や」「かな」「けり」など、その言葉を強調するときに使ふ。俳句はフォーカスが大事なので、一つの句に二つも三つも切れ字を使ふと、焦点がばらけてしまってマズイ。「軽い切れ」もあって、風鈴坊さんの「柿落葉、、」のやうに、一旦話をとめて話題をかへる場合とかに使はれる。
 「降る雪や明治は遠くなりにけり」昭和6年 中村草田男
有名なこの句は強い切れ字が二つあるが、例外中の例外。初案は「雪は降り、、」だったが、あへて「や」を入れることによって、句の印象がぐっと強く優れたものになっている。素人はまねできない。

次回忘年会的?「似歌会」
12月9日 13:15~ 少し早めです。
場所 原町内会会館
兼題 「大根」「卒」卒寿でもよし。

報告:事務局


10月の活動

日時 10月14日午後
場所 原町内会会館
参加 10+1計11名
兼題「渡り鳥」「中」
 久し振りに風鈴坊さんが最高点を獲得。
「古書店に、、」はどこか大学の町にでもありそうな風景で、水彩画にでもしたらサマになるやうな落ち着いた大人の雰囲気がある。背を丸めてゐる人は大学教授かはたまた作者本人か。
 あへて難癖を付けるなら、どれもこれもが有りさうな話ばかりで「絵ハガキみたい」といふところか。下五を工夫するとぐっと個性がでるのかも。

月の夜は中華饅頭ぶらさげて 渡り鳥今宵いづこの旅の宿 渡り鳥きらきら光る境川 夕映えや群れをなしたる渡り鳥 目覚めたり聞きおぼえたる小鳥来て 古書店に丸き背中や銀杏散る 残菊や護憲のマドンナ昇天す 分け入れば萩のトンネル百花園 晴天にスダレ洗ふや夏仕舞 石榴割れ壷中の紅のたたずまい 鰯雲下校の子等も茜色











まさひさ 道楽 嵯撫路 悠歩爺 義雄 風鈴坊 虎山 次郎吉 松翁 恒有 正路

(解説)
◆恒有さんの「壷中の紅」は、石榴の中の様子を詠ったものらしい。
◆次郎吉さんの「分け入れば、、」の「百花園」は江戸時代から続く名園で、秋の七草が盛り。次郎吉さんのやうな風流人がよく集まったところ。
◆虎山さんの「護憲のマドンナ」は先日亡くなった「おタカさん」のこと。
◆続「月並み」
    「鐘つけば銀杏ちるなり建長寺」   漱石
    「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」   子規
 両君は親友でもあり、俳句の上では子弟の関係でもあった。「鐘つけば銀杏ちるのは当たり前」。一方「柿くって鐘が鳴らぬは当たり前」を「鳴らした」のだからすごい。まあ俳句の世界って異常っていへば異常だけど、どこか「はっと」するものが欲しいらしい。漱石の「鐘つけば、、」は、何かの機会にこの句を見た子規の頭にのこってをり、無意識の媒介になって「柿くへば、、」が出来たらしい。結局、月並み駄句をかすめ取って秀句に変じた子規は流石といふことになるやうだ。全く油断もスキもあったもんじゃない。

11月は「正路さん卒寿祝大吟行会」
日時:11月11日11時より
場所:松原庵(由比ケ浜駅から海よりの「海浜荘」となり)TEL0467-61-3838
   HP:http://matsubara-an.com/index-kamakura.php

各自適当に吟行してから10時30分に「由比ケ浜駅」にお集まり下さい。
揃って近くの高浜虚子庵跡によってから、会場に行きませう。
会費 4,000円まで。 
兼題「小春」または「冬ざれ」と「分」を一応考えてますが、あまり拘らないでもよいです。
あまりひどい天気の時は連絡します。 

報告:事務局


9月の活動

日時 9月9日午後
場所 原町内会会館
参加 8+1計9名
兼題 「秋刀魚」「耳」

 今月の兼題は扱ひ易かったせいか、「秋刀魚」で4句、「耳」で4句ありました。
「地獄耳」と「耳掃除」の決戦になりましたが、公園愛護会とかで「掃除」にシンパシーを感じるご仁が多かったせいか、1点差で「耳掃除」の逃切りとなりました。

長き夜のなすこともなき耳掃除 バーベキュー根室の秋刀魚今が旬 さんま焼く下駄に七輪軒の下 鰯雲耳をすませば笛太鼓 虫の音を耳に残して杯かさね 季節知る煙のむこう初秋刀魚 長き夜や地獄耳なる婆のゐて 秋刀魚焼く背中が好きと言ひし人 虫時雨さんさしぐれて明けにけり









まさひさ 嵯撫路 風鈴坊 恒有 次郎吉 義雄 虎山 道楽 正路

(解説)
◆巻頭句の「虫時雨さんさ、、」は「時雨」と「さんさしぐれて」の言葉遊びでせうが、なんか艶っぽいですねえ。仙台方面に伝はる有名な民謡「さんさ時雨」のなかに「時雨、、濡れかかる」の文句があるが、これ男女の濡れ場からとかで、祝儀の祝い唄にもなれば、正路さんのやうに四畳半で明けちゃったみたいなことにもなるらしい。

◆「月並み」 これ秋の季語ではありません。夏目漱石は小説家になる前は真剣に俳人にならんとし、同い年の正岡子規に何回も手紙で俳句を送り指導を乞ふてゐる。明治22,3年頃すなはち両君とも22,3才のころから数年にわたり、子規は手紙でですがぼろくそに漱石をやっつけてます。漱石は「添削しろ、そしてたまには褒めろ」といってるにも関わらずです。いはく「ありふれたフレーズ」いはく「類型的」いはく「陳腐」。これを称して「月並み」といふ。「褒められたきゃあカルチャーセンターに行け」といったかどうかは知りませんが、、。漱石の兄嫁の死を悼む句に「朝貌や咲た許りの命哉」といふ句があるが、「や」と「哉」は別として、朝顔は古来はかないものと決まってる、と切り捨て。どっかの句に「、、なすこともなき、、」なんて、典型的「ありふれたフレーズ」として歯牙にもかけてくれない。昔、俳句の月例会を「月並み会」といってたさうで、そこから変化したものらしい。つぎの月並み会は、あいや月例会は下記の通りです。

10月の似歌会
日時  10月14日13:30~
場所  原町内会会館
兼題  「渡り鳥」 「中」

報告:事務局


8月の活動

日時 8月12日午後1時半~
場所 鵠南市民の家
参加 10+1 計11名
兼題  「流星」「砂」

 8月は各部会夏休みが多いなか、わが似歌会は例年通り開催。しかもご常連全員のそろひ踏みたあ老いてますます盛んといわざるべからず。ロマンチストを自称する皆さん、さすがに「流星」に触発されたやうで、代表句の半分は星がらみ。ところで、相変わらず虎山さん好調を持続してますが、ストップ虎山はだれか?

天翔る星の王子のファンファーレ 夕凪の潮満ち来るや砂の城 流星や野辺山の里に二つ三つ 夏場所や大砂嵐負け残り タクラマカン狼台はるか流れ星 暗やみにせせらぎの音流れ星 秋風や空のカンバス塗り替へて 長谷寺の長き登廊濃紫陽花 亡き人の思いめぐらす流れ星 サアこいとさがす夜空の流れ星 若き日の悔恨グサと月の剣











まさひさ 風鈴坊 嵯撫路 道楽 恒有 悠歩爺 虎山 義雄 次郎吉 松翁 正路

(解説)
◆「月の剣」とは剣のやうな三日月のこと。若い時悪いことばかりしてたので、胸がぐさりと痛むらしい。
◆松翁さんの「サアこい、、」はお孫さんと流れ星を待ってる微笑ましい様子。
◆義雄さんの「登廊」は奈良の長谷寺にある石段ばかりのながーい廊下のこと。
◆恒有さんの「狼台」は有名な「狼煙台」のことを字数の関係で「狼台」とつづめたらしい。
◆道楽さんの「負け残り」は十両、幕内最後の前の取り組みで負けてさっさと帰るのは席が空いて具合がわるいので、残って最後の取り組まで見届けることをいう。
 今月は暑さのせゐか、やや「推敲」不足が目立った気がする。芭蕉は「舌頭に千回」と大袈裟にいいましたが、上五と下五を入れ替へたり、へんな形容詞を捨てたり「あーでもない、こーでもない」を繰り返すことで、きっともっと素晴らしい句に変身することでせう。

9月の似歌会
日時  9月9日 13:30~
場所  原町内会会館
兼題  「秋刀魚」「耳」

報告:事務局 野口


7月の活動

日時 7月8日午後
場所 原町内会会館
参加 8名+投句2+(突然現れて消えた投句済みの人+上高地から時間切れで届いた一句の人)
兼題 「虹」「石」
 今月は趣向をかえて、会場を本鵠沼駅そばの「原町内会会館」にした。会長は少し近くなったし、その他色々とあってご機嫌。巻頭の句に6点入ったのも気分よし。ちょっと寂しい句だけど、奥様が早くお元気になればと思ふ。
嵯撫路さんからワイン、突然現れて消えた次郎吉さんからのビールの差し入れ等でやに会が盛り上がり、終わってから全員「暁庵」に流れ込むことに。

(各作者代表句)
碁石打つ音ばかりなり夏座敷 煙るもや老鶯の声澄みわたる 甚平の心もとなき腰回り 梅雨の宵待ち人来るや砂利の音 木漏れ日と涼風がある石畳 あじさいや雨にぬれれば七変化               う み
大き虹母島ぐるみ大洋ぐるみ 銭箱と玉蜀黍が十一本 海開き河口に立つやニエアル碑 夕立に追はれ追はれて石舞台 虹消えてただ病妻と二人居る











まさひさ 悠歩爺
(投句) 虎山 次郎吉
(投句) 嵯撫路
(投句) 松翁 道楽 恒有 風鈴坊 義雄 正路

(解説)
◆風鈴坊さんのニエアルは、事務局のPCに字がないのでカタカナにしましたが、ちゃうど「木が三つで森」のやうに、「耳が三つ」と一つの耳の二文字でニエアルと読む。戦前ですが引地川河口で遊泳中に溺れ死んだ中国人の名前で、中華人民共和国国歌「義勇軍行進曲」の作曲者です。今年も7月17日に碑前祭が行はれると思ひますが、、。
◆恒有さんの「銭箱」はよく畑のそばにある無人店舗にあるお金入れのこと。それとトウモロコシ十一本を並べただけの句。よけいな形容詞は使わないのがいい。ただ、トウモロコシは秋の季語で、少しだけ早すぎたきらひはある。
◆悠歩爺さんの「老鶯」とは夏の季語で、春の鶯が夏まで居残りしてゐるもの。それにしてはばかに元気いいですが。他に「乱鶯」「狂鶯」などともいふ。
 今回は全般に、形容詞的なものを省略してすっきりした句が多い。俳句には「物をそこに放り投げて、さあご覧あれ」といふやうな表現がいい場合が多いやうだ。「丁寧な説明」より「ぶっきら棒」がよろしいやうで、、。

8月似歌会(夏休みはありません)
日時 8月12日13:30~(時間が 1時間繰り上がりました)
場所 原町内会会館
兼題  「流れ星」「砂」

報告:事務局 野口


6月の活動

日時 6月10日朝から
場所 真鶴吟行
参加 9+1計10名
兼題 「冷酒」 「皮」

 今月は高橋会長の発案で真鶴へ吟行しました。天気、風景、酒、魚、みな申し分なし。こうゆー時はえてして名句が生まれにくいものですが、どうしてどうして佳作続出、各作者一句にしぼるのが大変難事でございました。早朝に藤沢を出発し、真鶴駅からバスで岬へ。1時間間違えて出発した嵯撫路さんが観光地図などを手に出迎えて下さり、なにごともスムースに進行。嵯撫路さんわざと時間間違えたか? で、それぞれの脚の事情等により中川一政美術館で降りたりバスを乗り継いだりして、11時には会場の磯料理「丸入」に全員集合。今見たばっかりの「とれたて真鶴」を句に料理。これ又スムースに各自3句ずつ提出され、いつも通りに清記、選句。披講が終わる頃合いを見計らって、大きな舟盛りがふたつどーんと出される。酒はご当地にちなんで、ズバリ「頼朝」。皮剥(かわはぎ)の肝和えで早速一杯。皮剥と頼朝は肝胆相照らす仲であるなあとしみじみ実感した次第であります。事務局少々のみすぎで乱調気味の進行になってしまったことお詫びします。
各作者代表句をご鑑賞ください。

皮剥や大将の口ぶつきら棒 真鶴の海山静か梅雨の朝 石段をいっぽいっぽと梅雨晴れ間 熟れしまま又咲きつぐや夏蜜柑 梅雨晴れ間西は明るし吟行会 踏み込んで又踏み込んで楠若葉 原生林大地ふみふみ汗をかき 梅雨晴の原生林や樹皮の苔 歩く子等バス乗るシニア夏岬 ムーブマン一政の絵の夏岬
まさひさ 松翁 嵯撫路 風鈴坊 次郎吉 恒有 悠歩爺 虎山 義雄 正路
解説:
「ムーブマン」何やら動きのある絵に使はれる美術用語だそうな。
次郎吉さん、いつのまにか港のスケッチをし、「カワハギや、」の駄句を添へて「丸入」の大将に進呈。帰りは数名の勇者が真鶴の急坂をあへぎあへぎいっぽいっぽ登り、やうやう駅にたどり着く梅雨の晴れ間でした。     

7月似歌会
  日時 7月8日14:30~
  場所 原町内会会館(本鵠沼駅そば)
  兼題 「虹」 「石」
7月は場所が変わりましたのでご注意下さい。

報告:事務局 野口   

5月の活動

日時 5月13日午後
場所 鵠南市民の家
参加 9名+1名 計10名

 5月の兼題は「藤」「骨」でした。「骨」を使かった句が多く寄せられましたが、中でも虎山さんの「破れ傘の骨 ・・・」に多数の票が集まり、この傘は番傘かとの声が多かったが実態はビニール傘ださうです。
 義雄さんの「絵画館名木再生・・・」は、ちと分かりにくいんですが、先日のある部会活動で見学した「明治神宮聖徳記念絵画館」そばにある名木のことで、傷みがひどくて包帯等で養生されているが、花が咲いてくれない悲しさを詠んだもの。学名「ヒトツバタゴ」といい、「この木はなんじゃ?」から別名「なんじゃもんじゃ」といふ。この辺では片瀬の密蔵寺が有名で、ちょうど立夏の頃に白い可憐な花を淡雪のやうにほんのりと咲かせる高木。ちなみに夏の季語になってゐる。
 松翁さんの「・・・トド・・・」ですけど、作者ご幼少のみぎりはサーファーをトドといってたさうです。もっとも、サーフィンそのものは夏の季語ですが。
 次郎吉さんの「・・・八十八手、」は米作りには八十八もの手がかかるんだよとのこと。小生の両親は百姓の出なのに全然教えてくれなかった。TPPが妥結すると、八十八手が一手になってしまふのかなあ?
6月の予定は下に。

 ▼各作者代表句
理科室の骸骨踊れ夏は来ぬ 破れ傘の骨をなぶるや青嵐 夏雲や波の間のトドのむれ 藤棚の地上三尺風の道 早乙女や八十八手の米作り 絵画館名木再生春の夢 藤揺れて母に抱かれし児のやうに 皿の上骨だけ残る春の宵 鮭缶の骨までサクサク缶ビール 骨壺を未だ納めず薄暑光
まさひさ 虎山 松翁 風鈴坊 次郎吉 義雄 恒有 嵯撫路 道楽 正路

6月の似歌会
日時 6月10月朝からの予定、夕方には帰る。
場所 真鶴吟行 当地の民宿にて昼食(皮剥がでるかも)     
兼題 「冷や酒」「皮」吟行ですからあまりこだわらないで・・・。
吟行の詳細はのちほどお知らせします。    

報告:事務局 野口


4月の活動

日時:4月8日 14:30~ 場所:鵠南市民の家 参加:9名

今回は旅行中の野口事務局長と、八幡嵯憮路さんが欠席投句、なにかとお忙しい悠歩爺さんが途中からの参加で、13名参加で大賑わいの先月とは様変わりの、落ち着いた句会となりました。
不在の事務局長に代わり佐藤恒有さんの司会で始まり、花見の酒が抜け切れないのか、「季重ね」が多かったことと、兼題の「草餅」では幼い頃の母親や祖母の味がしみじみ伝わる句が目立ちました。以下に各作者の代表句を御紹介します。

 兼題  「草餅」 「桜餅」 「音」
(解説、次月予定は句の下に)

さくら餅孫とお婆の宴かな 言問を渡れば先づは桜餅 梅一輪散り残してや庭の隅 靄の中斑鳩三塔春深し 焼玉の音なつかしやしらす船 夜桜の道よろめきて手を搦め 音もなく菜の花濡らす雨となり 爪弾けば想ひ出ばかり春の午後 おふくろの手の跡の味草団子 もてなしの心しみじみよもぎ餅










虎山 まさひさ 松翁 義雄 風鈴坊 恒有 嵯撫路 道楽 次郎吉 正路

 事務局の解説とは違い感じたまま・・・
◎ 「もてなしの・・・」昔田舎では、ことに東北の田舎では祝い事はもちろん、客のもてなしには餅がつきものでした。
◎ 「爪弾けば・・・」想い出は何もいいことなかったよ・・・作者
◎ 「夜桜の・・・」幸いにも奥方の手だったようです。
◎ 「言問の・・・」とくれば先ずは団子

5月の似歌会
日時=5月13日 14:30
場所=鵠南市民の家
兼題  「藤」 「骨」 

報告:虎山




似歌会 番外大句会(2013.9.27)

くげぬま探求クラブはお陰さまで二十才を迎へました。色々な記念行事が催されてをりますが、「八ヶ岳一泊バス旅行」といふのに、似歌会も参画しました。
女性ゲストを含め総勢25名で、うち似歌会常連は7名。
結局、帰りのバスで皆さんと一緒に「似歌会番外大俳句大会」をすることになり、常連以外はほとんど俳句は初めてといふ人ばかりなのに、なんと43句の出句をいただき、事務局ギョーテン!
景品の都合で、ベスト10を選ぶといふ超難事を強行しましたが、残りの33句はすべて11位といふ大接戦でした。さらに、バスの乗客25名全員が出句していることも判明。
後日、高橋部会長に少しだけ朱を入れてもらひましたが、季語ちがひとか、字余り程度です。入選句よりいいのが多いぞとお小言いただきつつ、25名全員の代表句を揃へることになりましたのでご鑑賞ください。
あらためて、我がクラブ員の度胸のよさに感動!ゲストもいい愛嬌!?
(9月27日PM、会場は帰りのバス)

                                        入選作
旅行かば尋ね求めよ新走り 赤岳の頂き光る秋の朝 杣道を行けばカサカサ枯れ葉鳴る 八ヶ岳甲斐駒富士に秋満つる 八ヶ岳冬遠からじ木々の色 秋の夜にサックスの音がこだまする 天高く白樺つつくコゲラかな 新蕎麦の長さ噛み締め二十年 仲秋にほのかなかをり雪すずめ 先んじて秋を告げるはナナカマド
                                         
虎山 義雄 恒有 道楽 勝之 力 青鳰才 章露 登美子 ゆくえ


                                                            十一位入選作
イガグリを蹴飛ばす人と拾う人 満天の星に一人や宴果て コスモスの可憐に峠去り難く 秋深き杣添川の水清し           はざ
八ヶ岳高原に稲架二つ三つ そよ風に心憩へり栗拾ひ 行く雲の山の紅葉に陰をさす 開智校キバナコスモス揺れる道 清里の落ち葉の径を踏みにけり 穂ススキや登校の子ら一列に 秋空に望むを得たり金峰山 八ヶ岳ロッジに響く秋の歌 秋天の赤岳まぶしふつかよひ 空青くもみじは淡き八ヶ岳 雪を待つ甲斐駒ケ岳なつかしき
                                                             
まさひさ 風鈴坊 正夫 枝垂梅 聰 悠歩爺 雅 無念 正喜 湘南君子 勲 和彦 元保 凸作 和子

解説
「雪すずめ」: 松山の銘酒で、三次会でいただいたもの。
「杣道」:   「そま道」とよみ、木こりが通るよふな山の小径のこと。
「新走り」:  「あらばしり」といい、新酒のこと。
「稲架」:   「はざ」とよみ刈り取った稲を架けてあるもの。
 
俳号
何人かは俳号表示、他は下の名を使ひました。「青鳰才」は「あおにさい」。何の誰べえかはご想像にお任せということで、、。         

(事務局)

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